まず韓国はどう考えているかというと、将来、朝鮮半島の統一が成し遂げられたときに、自動的に核保有国になれる、そして東アジア地域で一定の発言権を得ることができる、(国連の場でも事務総長だ)、そして、北朝鮮がどうなろうとも、同胞であり同じ民族である我が韓国をいきなり攻めることはない(←これは実は怪しいのだが)、そのためにも太陽政策をすすめてきた、という。
中国は、北朝鮮の有事の際は、まず核関連施設・装備を押さえ本国に持ち帰る(自国以外の周辺諸国に取られたら自国の脅威となり得る)ことを考えているし、第一、友好国として、北朝鮮が自国を攻めることはありえない(もしそんなことをしたら、即、北朝鮮は亡くなることをいくら何でもわかっているだろう)、と考えている。
ロシアも、全く同様である。
アメリカは、遠いし、ミサイルが飛んできても防衛網で撃ち落とせるし、万が一そんなことがあればパトリオットとピンポイントの空爆で軍事施設等は全て潰せる、と考えている。(それ以前に、大統領選の年に新たな施策など打てるはずがない。)

つまり、北朝鮮が核を持とうがどうしようが、実は、日本以外は、どの周辺諸国も全然困らない(!)、のである。

日本だけである。ミサイルが飛んできても、即ピョンヤンヘ反撃をすることができないのは。
アメリカを困らせるために、とりあえず日本へ一発。
あたふた…。
アメリカが…。
韓国は…。
臨検に…。
自衛隊は…。
海上警備隊を…。
周辺事態法…。
安保で…。

言っているうちに日本は滅ぶ。
戦争放棄という美しい理念を、戦後六十年間、地に足つけるために努力してこなかったこと。
朝鮮戦争後五十年、一つの国であったものがこれほど違う形になってしまうまで放っておいた責任。
冷戦後の最後の歪みは、中東ほどでないにしろやはり簡単には解けない。

今後十年、いや五年は、日本が生き残るのにとても大切な日々である。


新着。
Rand Mcnally World Map (Classic Edition World Wall Map) Rand McNally and Company
イギリスが中心の世界地図でないとヨーロッパとアメリカ、アフリカと中南米の関係が見えないので。