http://www.ntv.co.jp/tko.rockin/HBJ96/020/FUJ/leg.html
古い。若い。

土日、聴きたくなる。が、ないし、今日、再び。またついガチャガチャしてしまい、入るなりワークショップ中の方々を振り返らせてしまう。CD 欲しいんですけど、と言うと、御本人だった。写真展のは CD と違うことがわかり、迷ってると、聴いてみます? ときかれて、じゃあちょっとだけ。カフェスペースの奥の方に通していただき、小さめな音量で、聴く。お茶を頂く。御飯を勧められ、謎なお鍋定食なるものを、御本人が用意して下さって。
まさしく鍋定食だった。CD の朗読を聴きながら、後ろのテーブルの詩仲間(? 含む御本人のお母さん?)のお話をきくともなく、カウンター裏の若干な喧噪を目に、ワークショップの声を向こうに、キノコが胃から身体ん中をにょきにょき繁殖するの図を想像しつつ、だんだん舞い上がりも収まってきて、ぱくぱく食べる。淡泊に、素材の味がひきたつ。これは何ですか? アーモンドの絞りかすを煮固めたの。ほ? とか、そういえばつい先日も、ん、とか、え、とかじゃなくてちゃんと日本語でしゃべってくれそしたら返せるけど、ん、や、え、ではわからん、と言われたことを遠くに思い出しつつ、

気づくと声を持った空気に耳を捉えられていた。意識がひきこまれてることにふ、と気づく。上手くなってる。ずっと。R 指定より。プロ相手に失礼な言い草だけど。漂い具合が身体を軽く、意識をいくつかの方向から撫でて叩いて続いてゆく。
R 指定は、リバーブのややかけ過ぎにもっと natural でいいのに、とその昔感じた記憶があるけれど、そのとき漠然と、ねっころが詩の行く先を見つめたのとは違う位置に、でも風のように空気のように 'natural' でなく '自然' に、心が 魂が そこに目の前、少こうし向こうにそっとしてる。そおっと、息を吸って、はいて、してる。

またお茶を入れて下さり、静かに。

だめ。帰れなくなる。と、葡萄入りの団子が。ブ ド オ? と謎に包まれ食べるとブドウだ。おお葡萄か〜。

お茶を飲み干し席をそっと立つ。600円です、との声に、あ CD も買います。
財布をごそごそしていると、すでに 300円のお釣りを手にたたずむ。
写真展での remix と live の録音を収めた公式海賊盤計画をうかがいながら、この商売人、と自分の仕事をさておいて。