在外日本古美術品保存修復:フィリップ モリス K.K. カレンダー基金
かつて海を渡った日本の古典絵画を修復し、いつまでも伝えていきたいとの思いから設立された基金です。毎年、寄付された方に修復の成果を収めたカレンダーを進呈されています。

2004年は、スイス ベルン歴史博物館所蔵の清水宇治図屏風(金を多用して清水寺、宇治・平等院を中心とした情景を描いた、江戸初期の六曲一双の屏風)です。

寄付は、(財)芸術研究振興財団(平山郁夫理事長)の絵画修復のために使われます。
申込は郵便振替、2000円(以上)、締切は〜12/12(年内発送)・〜12/26(最終)です。(最終締切が例年より大幅に早くなっています!)

問合先:フィリップ モリス カレンダー基金事務局 TEL03-5410-6244(平日10:00~18:00)

ちなみに2003年のカレンダーはポルトガル国立ソアレス・ドス・レイス博物館所蔵の南蛮人渡来図(日本の港に来航したヨーロッパ人と街の様子を描く、金箔を使った桃山時代の六曲一双の屏風絵)で、3mほど向こうに掛けてあるのですが、2000円ではとても買えないほどの紙質・印刷です(絵画部分は別貼り)。
企業メセナ(この言葉も聞かなくなりましたが)としても、数少ない成功例の1つだと思います。(過去にメセナ大賞受賞)

Web Site は残念ながら今年もないようですので、詳細は問合先、又は(例年この時期に広告が載る筈の)日経新聞をご覧下さい。(関係者ではありません。タバコも喫いません。念のため(笑)。)
興味をお持ちの方がもしおられればご参考にということで。