Zoetrope: All-Story といえばあの「地獄の黙示録」の(「ゴッドファーザー」の、とはあえていわない)コッポラが、映画用の優れた脚本を生み出すためにつくりあげた組識、を超えてすでに文芸誌の一角としての地位を確立した存在であるが、
http://www.all-story.com/
2003年春号のゲスト・デザイナーは、あの元トーキング・ヘッズの David Byrne!! である。これにて前号のロウリー・アンダーソンとの謎は解決。
しかし彼が写真をやってたなんて知らなかった。
どうしても Little Creatures のときのヘンな絵と、何遍聴いてもラベルのボレロを思い起こす Road to Nowhere が浮かんでしまうのである。

で、作品のほうは、あの Mario Vargas Llosa(バルガス・リョサ又はジョサ)が!!! 久し振りに名をみかけた。
国際ペンクラブの会長をされてたり、かと思うとあのフジモリ大統領が当選したときの、最有力といわれていた候補であった彼、その真意は? なんてインタビュー記事、ユリイカに載ってたのも随分昔の話である。
で、例によって有名な作家の小説は web では読めない、買わなきゃ読めない Zoetrope、もちろん今回は Mario Vargas Llosa がそうである。

いまだに覚えている。
立候補を表明してから、彼の親しい友人が誘拐され、インタビュー時点で半年間、帰ってきてないと語っていたことを。
選挙活動の応援として妻と子供が乗る予定だったヘリ、爆破されたが搭乗予定時刻に5分遅れたおかげで無事だったこと。

同じ文学であっても、同じ文学になるはずがないのである。