アルコールの中の Bryan Ferry は、とても煌めいていて、でもどこか哀しい。

500km 離れた上司に「持っている能力の 25% しか使ってないが今期は」とか言われると、毎度のことながら(毎度 でいいわけがないことなんて百も承知のことなのだが)、感心してしまう。
いやいや、「以心伝心」なんて言葉はこれっぽっちも信じていず、ただもしあるとすれば幼い頃からの似たような境遇、生活環境によるものか、普段からの十二分に言葉を尽くしたコミュニケーションとそれを維持するためのお互いの不断の意志、敬意があって初めて、それに近い環境が生まれ、そしてもはやそれは「以心伝心」とは言えない、と思ってたりする私が、「25%」なんて数字を言葉に出して言うまでの、その途方もない道のりを考えると、そこに至る費やされたものに、多少なりとも、切なく、なる、ということであって。
自分で自分の足場を見失うっていうのは、例えばそういうことである。

住所の良いところは、ちゃんと番地の数字があることである。