で、メトロポリタン美術館展
は芋洗い状態。4:00過ぎに並んだのは生まれて初めてだ。(最終日イヴに行く私も私だが)でも、予想通り 5:00 に閉館できるわけがなく、再びはじめにもどってやっぱり絵をひとりじめ。名画展とか銘打つのはこういう展示だけにしてもらいたい、と言いたくなったり。
中でもピカソ。素描という名の単なるスケッチくらいしかなかなか目にする機会がなかったが、久し振りに、周りの空気、20cm くらいが変容している。モナ=リザ、そしてフェルメール以来である。あの、作品を感知するより早く一種異様といっていいほどの気配を感じるのは。それも、一作品だけでなくほとんど全てに、というところがさすがである。

閉まりかけた扉を開けると、外は暮れなずむ空。その空の青さに、茜色の夕暮れに、はとふの間のためいき。自然の美しさに誰も勝てない。