戸田奈津子と誤訳
翻訳なんて、それがアルファベットを使う言語同士ならともかく、英語と日本語なら、誤訳のオンパレードなのは当たり前だ。
ましてそれが、字幕翻訳であるなら、計3回、それもシナリオと往復しながらだったり、仮字幕との最終チェックだったりしつつ計3回しか見ることができないのに、誤訳のオンパレードなのは当たり前だ。

EUだか、まだECの頃だったか、共同体予算の、1/2だったか1/4だったか(イイカゲンなうろ覚えだが)は、翻訳及び通訳に費やされている、という話をきいたことがある。あの、アルファベットの、適当に語尾とか変えたら通じそうな言語同士(!)なのに、である。

別に、誤訳のオンパレード万歳! なんて言っているのではなく、戸田奈津子を擁護する気もなく、ロード・オブ・ザ・リングは映画も原作も見てないが、「環境は、自分を映す(多少歪んでるかもしれないが)鏡である」と思っているので。

台湾には、代表的な(高級?)大衆月刊誌が2誌あって、うち一誌は、開けると、全ページが左側は台湾語(北京語だったかも)、右側は英語という完全バイリンガル仕様である。

要するに、英語なんてわからなくても生きていける国なのに、英語を正確に理解しようなんて、ちゃんちゃらおかしいし、本当に国際理解を求めているなら、何故世界160ケ国くらいに、国として日本語学校をつくろうとしないのか不思議だ(もちろん反意表現)、だってキリスト教は、イギリスは、アメリカは、フランスは、イタリアは、ドイツは、という話。