夕方、会社に戻る前に、どうしようもなく、喫茶店に寄りたくなるときがある。

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ドトールは、きびきびした店員と、一息入れているサラリーマン達で、活気に満ちていた。
角のテーブル席で、木の間仕切に軽く凭れながら、ぼぉっと、見回してみたり。

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ここは淀屋橋。気合いを入れる。負けてられない。自分自身に。
さっき立読した藤森直子の本を想い、ついに出版されるあの本を思い。

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晴れた夕方の空の下へ。