枯葉舞う ~②
今朝は、この冬一番といって良いほど冷え込みが強かった。
朝寝坊の私も珍しく5時半起床。

ご多分に漏れず「明日の夕方帰る。」彼から昨夜メールが届いた。
勿論、私が用事が有って連絡したので返信してくれたと思う。

三人の仏様にお線香をあげて、一人でのんびり朝食を摂り、
紅茶を飲んだ後、洗濯機が回っている間、お掃除を始めた。

風の音がひゅーひゅー音をたて、
玄関のドアーを開けた瞬間に枯葉が、かさかさ玄関に入ってきた。

澄んだ青空に雪化粧した富士が奇麗な姿で見え、
やっぱり冬の乾いた晴れの日に美しく目に映るのかも知れない。

どの部屋に居ても隙間風がすうすうして、
師走下旬の寒さを想像する。

あれをしなければ、これをしなければ焦るばかりで捗らない。
夕方、彼が機嫌よく帰って来ても顔も見たくなかった。

自由奔放で無類の旅行好きで、誘われゝば直ぐに旅に出てしまう。
こんな生活は何時まで続く訳が無い。

近所のお宅の庭も、畦道も丸くなった枯葉が散乱し、
これから長い冬が始まる。