寒露 
寒露とは、二十四節気のひとつで晩秋から初冬にかけての
霜になりそうな冷たい露。

秋晴れと日没が早く、
冷気が加わって露が秋の深まりを感じる冷たさになったという意味。

今年の夏は特別に暑かった為か、秋がきたばかりで
暦は早く時節を伝えるとしても晩秋という気はしない。

今朝6時起床し、直ぐに可燃ごみを出した時、
涼しい風が吹いて空は青色に澄んで奇麗だった。

小川はさらさら流れ、
ピンク色の秋桜が風の吹く方向にゆらゆら流れるように揺れて、
桜並木の青葉もちらほら黄ばんで少しは赤い葉も見える。

男性用の自転車を飛ばして買物に行き、遠回りをして自宅に帰る途中、
何処からか金木犀の香りがぷーんと漂い、
なんとなく心が和む。

無花果畑を通った時、
もぎ取った無花果の木から再び青くて小さな無花果が次々に出ていた。

無花果畑の農家の奥様に以前頂いたお礼をすると、
その奥様は家の中に戻り、菊花と無花果を私に手渡してくれた。
遠慮をしたものの、せっかくの気持ちだから受け取る図々しさ。

夏の猛暑の頃、葉まで落ちてしまったサクランボの木の葉が、
再び青々と芽吹いて春のような桜の花が咲くかも知れない。
過去にサクランボの花は年に二回咲いた時もある。

山々の方から青い風が心地よく身体を通り抜け、
秋真っただ中の散歩道を犬を連れた人達が会釈をしながら通る。