肌に寒さが沁みる 
昨日の暖かさが嘘のように肌寒い日中になる。
午前中は雲っていた空も、昼頃からぽつぽつ降り出した雨。

やがて海風も冷たくなり辺りの景色は何も見えない。
こんな時は短日が余計に早く、秋の深さを
肌で感じる。

買物帰りに、白鷺が刈り取った水田に舞い降りた時足を止めた。
「日が暮れちゃうから早くお帰り。」
他の小鳥達は早めに姿を消して鳴き声も聞えない。

日の暮れが早くなると寂しさを感じても、
寒さで身がしゃきっとする。

自宅に戻っても、笑う事もできず無言ですごしている私に、
あの人はお喋りをしたくて話かけてくる。

世の中には、勝手なご主人でも離婚せずに我慢をして
老夫婦になって「この2~3年でやっと夫婦になれました。」

そう言ったあの奥様はしっかりした方だと感心し、
自分は、まだまだ未熟な人間なのかと思う。

その反面、冗談じゃない、こんな人の言葉なんて信じない、
もう、二度と出会った頃の自分には戻れないと。。。