揺れ動く心
昨夜9時過ぎ「あー、着いた只今―!」すると次女が「お帰りなさい。」
父娘は普通に会話をしていた。

私も笑顔で迎えようと思っていたが、どうしても言えず終始無言ですごした。
家庭に戻れば良い父、親切な夫になっても、

裏切りの心が彼の脳裏から消えない限り、許せるものではない。
日が経てばまた旅行に行ってしまう人に会話等したくはなかった。

彼は、食事も自分の食する分だけお魚を焼いたり簡単な料理で食べている。
2泊3日も勝手気ままな事を無断でして帰った人に、

笑顔で接する事等もうできない。
「彼女と一緒になりたいんだ!」そういう言葉を聞いたとしても驚きはしない。

これからの人生をこんな男の為に犠牲にはしたくはない。
しかし、経済的な問題も有り、就職も難しい時代に

どうして生きたらいいのか、先の事を考えれば忍耐以外、
何もないのだろうか。

忍耐とは思わず、同居人と思えば腹も立たないと判っている。
富士山は、空の色と同じく薄い灰色で何も見えない。

頭上をカモメがすいすい飛んでいく姿を見れば、
ポツリと小さな雨粒が落ちて、泣き虫な私の頬に流れて落ちた。