2011年06月の記事


「サンタ・マリア・デ・トレド④」
<<スペイン>>--トレド--


真正面から見た塔を省いた、大聖堂の部分だけのアップ。

ごつごつとした聖堂の彫刻類や壁が、いかにも歴史の古さを感じさせる。

最近BS放送で、様々な欧米の大聖堂の映像を良く見るが、世界にはこんなにも多くのカテドラルが存在するのかと、驚かされる。

世界の四大宗教の一つであるキリスト教が、欧米では圧倒的な存在感を示しているようである。

無神論者である私には、宗教の存在が、人間の心に占める大きさの尺度が良く分からないのだが、所詮人間の存在そのものが、不明なのだから、神の存在は人間にとって必要なのであろう。

人は何かに縋って生きなければならない、そんな敬虔な宗教心が、時空を越えて、これらの建造物の存在を保つのであろうか。

無神論者とは言ったが、そんな私も、毎朝お茶とご飯を神棚に供えて、無き両親に家内の安全を祈っているのである。
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「サンタ・マリア・デ・トレド③」
<<スペイン>>--トレド--


スペインのカトリック教の総本山である大聖堂の全景である。

この教会の広場の一番端からこの写真を撮ったが、私のカメラでは広角側で撮っても、この聖堂の全体を写す事が出来ないくらい大きいのである。

先日BS放送でトレド特集をやっていたが、その映像の背景に流れていたBGMが、このアランフェス交響曲であったので、MIDIを同じ曲に変えた。

このテレビの解説で知ったのは、15世紀のフィリッペ二世の時世に、スペインの首都をマドリッドに移すまでは、此処トレドがスペインの首都であったということ初めて知った。

スペインに一日だけ行くとしたら、このトレドに行きなさいというのが、通説になっているとの事である。

それほど、このトレドは、歴史的価値の有る城塞都市であると解説していた。
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「サンタ・マリア・デ・トレド②」
<<スペイン>>--トレド--


スペインのカトリック教の総本山である大聖堂が、眼前に迫って来た。

矢張り目の前で見ると、その塔はかなり巨大で偉容である。

このカテドラルは、1226年に着工し、完成したのが1493年というから、実に267年の歳月を費やして完成した事になる。

ヨーロッパのこうした聖堂の完成までには、想像を絶する歳月を掛けて造られた物が多い。

宗教心に裏付けられたこれらの建築物は、時空を越えた尺度で見なければならないのだろう。

これらの建築物から見れば、人間の一生などは、実に短い物だと思わざるを得ない。

しばらくは、この大聖堂を様々なアングルからご覧頂きたいと思う。
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「骨董店」
<<スペイン>>--トレド--


二階のベランダに所狭しと並べられた、中世の骨董品の数々。

中世の騎士たちが、身に纏った甲冑や十字軍のマント、そして武器などが、通り過ぎる観光客の目を引く。

甲冑が午後の光に照らされて、鈍く光を放っている。

これらの甲冑類を博物館などで見る度に、本当に中世の騎士たちは、これらを身に着けて戦ったのだろうかという疑問が生じる。

現代人の我々が想像すると、こんな重い鉄の甲冑を身に着けたら、それだけで重くて身動きが出来なくなるのではないかと思うのだが、更に武器を持って敵と戦うとなると、半端な体力では活動出来ないのではないかと思うのだが…

日本の戦国時代の甲冑も、かなり重いと聞いたが、その比ではないように感じられる。
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「トレドの街並み」
<<スペイン>>--トレド--


何ともヨーロッパ的な街並みの景色である。

細い繁華街の道の先には大聖堂が見え、人通りの少ない石畳を歩いていると、時間がゆったりと流れているような感じがする。

日本の主要都市の状況とはかなり異なり、異国に来ているのだなと言う実感が湧いてくる。

若者達が談笑しながらやって来るが、矢張り女性の方が体格が良いのが目立つ。

歴史を感じる古都の街は、車なども走っておらず、街自体が中世の面影があり、絵になるような佇まいである。

こんな街の中を歩いていると、自分が日本人であることを忘れてしまうような錯覚に陥るのである。
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「象嵌細工士」
<<スペイン>>--トレド--


話が前後するが、前出の象嵌細工の店で、実際に作業をしている技師の姿を載せた。

細かい象嵌作業をしている手元が見えないのが残念だが、彼の表情から、その作業が如何に神経を使う細かい仕事であるかお分かりいただけるだろう。

スペイン人は、日本人同様芸術性の高い、細かい仕事をするのが得意のようである。

一体一つの作品を造り上げるのに、どの位の時間が必要なのか、素人の私には想像も付かない。

木枠の上に大きな石を乗せ、更にその上の作業台で、小さな金具を使って型を作っているようである。

時間が有れば、その作業の一部始終を見てみたいものだが、彼の作業を見ている観光客は、残念ながら私だけであった。
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「街角寸景②」
<<スペイン>>--トレド--


昨日載せた靴屋の店主と、観光客のおばさんの情景、その2。

まるでおばさんと店主の会話が聞こえてくるような光景である。

陽気なスペイン人同士が、他愛も無い挨拶を交わしながら、笑っているといった感じである。

「おじさん、景気はどうかね、商売は上手く行っているの」「まあまあだよ、それにしても随分買い物したんだね、家の靴も一足どうかね」「これ以上買ったら、持って歩けないよ」と言った所だろうか。

お互い明るいスペイン人同士、何を言っても笑の種になると言った所だろうか。

私の相棒は、付き合っていられないとばかり、先に行ってしまった。

脇を通り過ぎる、若い女性の姿が眩しい。
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「街角寸景」
<<スペイン>>--トレド--


午後の日差しが強くなるのを避けて、日除けを広げる作業をする店主。

この靴屋のおやじさん、気さくな性格のようで、観光客のおばさんと、ブラインドを下ろす作業をしながら、雑談をしている。

話し相手のおばさんも、観光客らしいが、同じスペイン語で話しているところを見ると、同国人なのであろう。

私が写真を撮っている様子を、相棒が早く来いよと言わんばかりに、こちらを見ている。

私は何でもない、こんな日常のちょっとした人々の光景を撮るのが好きなのである。

見る人によっては、何でこんな写真を撮るのかと言った感じがするのではないだろうか。
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「象嵌細工の店」
<<スペイン>>--トレド--


散策の途中で象嵌細工を作成販売する店に立ち寄った。

トレドは象嵌細工の作成でも知られた街である。

商品を持っているのは、この店の女店員、説明しているのは、日本から同行した添乗員である。

店内にはこれらのアクセサリーから、中世時代に使われた原寸大の様々な剣や甲冑などが売られていた。

驚いたのは、日本の刀剣類も沢山飾られており、それらを抜いて武士の真似などをしてふざけたのであった。

パックツアーでは、お定まりの土産物店などに寄るのは煩わしいが、此処の店では珍しい物が沢山置いてあり、結構楽しめたのであった。

私はこの店で、娘達のお土産に、象嵌細工を施したフラメンコ人形を買ったものである。
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「狭い道」
<<スペイン>>--トレド--


しばらく繁華街の道を下って行くと、小さな四つ辻に出た。

人気の少ない下り道の前方から、小学校の高学年らしき3人の少女がやって来た。

ずっとビデオを廻していると、私の前に来て、少女の一人が「オラ(こんにちわ)」と声を掛けてきた。

こちらも「オラ」と挨拶を返すと「ドンデ・バ(何処から来たの)」と聞くから「ハポン(日本}」と言うと、何が可笑しいのか、3人でけらけら笑っている。

その間、ずっとビデオを彼女たちに向けて回していたから、それが可笑しかったのかもしれないが、彼女達の写真を撮るのを忘れてしまった。

最後に「アディオス(さよなら)」と声を掛け合って別れたが、こんなちょっとした触れ合いも、旅の醍醐味だと思った。
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「大聖堂の見える道」
<<スペイン>>--トレド--


更に繁華街の道を降って行くと、行く手にサンタ・マリア・デ・トレドの巨大な塔が見えてきた。

何とも堂々たる大聖堂の塔である。

街の住人は、毎日この塔を眺めながら、神の庇護の元に生活出来る喜びを感じている事であろう。

天才画家のエル・グレコが、この環境の中で生まれ育った事は、彼の宗教画を描く上で、大きく影響を与えている事であろう。

このアングルから眺める街の佇まいと聖堂は、絵になる光景だなと思いながら、カメラを向けたのであった。
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「トレド散策③」
<<スペイン>>--トレド--


街の一番高い広場から、繁華街を抜けて大聖堂へと向かう。

細い目抜き通りは、だらだらとした下り坂であり、道の両脇には、ずらりと商店が軒を連ねている。

矢張り丘の上に栄えた古都だけあり、道が狭く、平らな所がどこにも無い。

日本で言えば、京都の清水寺に向かう参道に開けた、お土産物街と言った所だろうか。

タホ川の対岸の高所から見る街の様子とは、実際に街中に入るとかなり違い、迷路に迷い込んだ感がある。
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「トレド散策②」
<<スペイン>>--トレド--


トレドの街の一番高い所に有る広場の光景。

再びスペインシリーズに戻った。

アルカサルの城が有る場所は、平坦で開けており、他の街と同様、広場が有って街の住民達の憩いの場所となっている。

高所であるので、日差しは強いが爽やかな風が吹き渡り、実に爽やかである。

広場のビルの後ろには、アルカサル要塞の尖塔を垣間見ることが出来る。

平坦な場所は此処だけであり、更に我々はこの広場を通り過ぎ、街の繁華街へと向かうのである。

起伏の多い街の中を散策するのは、矢張り体力勝負だと、汗を拭きながら思ったものである。
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「百万ドルの笑顔」
<<日本>>--東京--


生後5ヶ月半経った孫娘の笑顔。

久々に小生の腰の治療に行った帰り、長女の所に寄り、孫の予防接種に付き合わされた時に、携帯で撮った記念写真。

この一週間、あまりにも様々な野暮用に振り回されて、ネットのメンテやレスが滞ってしまった。

この孫の笑顔で、ページを訪れてくれた皆様や、レスを頂きながら返事が出来なかった皆様に、無音を免じてもらいたい。

弟の病気の急変などで、落ち着かずネットも寸暇のログ廻りだけで終わってしまった数日間であった。

しかし久々に会った孫の笑顔に元気を貰った感じがして、またメンテを始める気になった。

娘に孫の写真を載せた事がバレると怒られそうだが、たまには爺馬鹿振りも良いと思い載せた次第である。
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「トレド散策」
<<スペイン>>--トレド--


街の中に入り、徒歩での街歩きとなった。

トレドの街の遠景でも分かる通り、丘陵の上に開けたこの街は、平らな所は丘の上の城や教会などの有る場所以外には無い。

絶えず緩やかな坂を登ったり降りたりする事となる。

街の静かな佇まいは、人通りは少なく、古都の名にふさわしく、閑静で古い建物が多い。

感心したのは、街の中は綺麗に清掃が行き届いていて、ゴミ等が全く落ちていなかったことである。

我々は、これからサント・トメ教会や、サンタ・マリア・デ・トレド大聖堂などの見学に向かう途中である。
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「バスからの眺め」
<<スペイン>>--トレド--


バスがサン・マルティン橋の脇を通り過ぎ、橋の全貌と背景のアルカサル軍事要塞と重なった所で、すかさずシャッターを切った。

逆光だから空が白っぽくなっているが、トレドの象徴的な光景といえるだろう。

グレコの絵では、500年前は、このアルカサルの四隅の塔には尖塔が無かったが、後世になって追加したようである。

19世紀に起きたスペイン内戦では、この要塞もかなり荒廃した様だが、後に修復され現代の形になったようである。

こうした世界遺産を後世に残すためには、様々な努力が払われているのであろう。
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「サン・マルティン橋」
<<スペイン>>--トレド--


バスが、この橋の脇を通り過ぎる時に撮った、サン・マルティン橋の様子。

この橋がエル・グレコの絵で、500年以上も前から、此処に存在している事が分かった。

良く見ると車が通れないように、車止めが橋の入り口に施してある。

嘗て中世の時代には、此処を街の住人や、荷馬車、鎧を着た騎士団達が通ったであろう事を想像すると、タイムスリップした気持ちになり、夢が広がるのである。

こうした歴史的に価値の有る石橋が存在するトレドは、矢張り古都と言う名にふさわしい街であろう。

グレコの絵にも、この橋に通じる坂道を、荷馬車や人間が登っていく姿が描かれていた。
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「エル・グレコの描いたトレド」
<<スペイン>>--トレド--


15世紀後半、グレコが36才の時に描いたトレドの街の光景である。

500年も前に描いた街の外郭は、今まで載せた写真と比較して、ほとんど変わっていないのがお分かり頂けるだろう。

昨日載せたタホ川に架かる石橋も、そのまま描かれている。

丘の上には、アルカーサルの軍事要塞や、サンタ・マリア・デ・トレドの大聖堂、そして微かにサント・トメ教会の尖塔が見える。

当時と比較して、500年を経た現在は、街の斜面に住家がびっしりと建て込んでいる事が興味深い。

絵の位置からして、この絵は、タホ川の対岸の、かなり上流から眺めた景色のようである。

画面が全体に暗い色調で描かれているのは、当時の王フェリペ二世から依頼されて彼が描いた大作、「聖マウリティウスの殉教」が王に気に入られなかった事から、失意の底にあった時に描いたからだと言われている。

こうして現代の光景と比較出来る絵の存在は、とても貴重な物に思えるのである。
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「街中へ」
<<スペイン>>--トレド--


トレドの街を一望出来る対岸の高台から、バスに乗りいよいよ街中へと移動する。

車窓からはタホ川に架かる古い石橋を見ることが出来るが、この石橋は車が通る事は出来ない。

人専用の橋で有るが、中々趣があるので、カメラに収めた。

橋の先には、これも歴史の有る教会が見受けられる。

建物が全て中世の色が濃いから、街全体が世界遺産なのであろう。

どんな街の中の様子なのか、興味津々であった。
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「トレド全景」
<<スペイン>>--トレド--


トレドの街を正面から撮った、全景の一枚があるのを忘れていたので載せた。

これからこの高台を離れ、バスに乗って街の中へと移動するのである。

街中は、俯瞰のこの街の様子とはかなり違い、様々な興味のある光景と遭遇する事となる。

この絶景ともお別れかと思うと、ちょっと寂しい感じがしたものである。

出来ればこの古都に泊まり、もっと街の様子をつぶさに散策したいものだと思ったが、パック旅行ではそれも叶わなかった。

いつの日か、此処を再度訪れたいものだと思うことが、旅をしていて時々思うのだが、遠いい異国の地は、嘗て再訪した事が無いのも事実である。
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「タホ川とトレドの街」
<<スペイン>>--トレド--


対岸の高台から眺める、トレドの街のビューポイントも、そろそろ終わりとしよう。

この街の繁栄は、太古から存在する、このタホ川の豊富な水無くしてはなかったであろう。

川辺近くには、今も残る遺跡が有るくらいだ。

此処からのアングルだと、サンタ・マリア・デ・トレドの大聖堂の塔や、その左側に有るサント・トメ教会の鐘楼などが遠望出来る。

サント・トメ教会の鐘楼や建物は、アラブ建築の影響を受けたムデハル様式の代表的なものであり、中にはエル・グレコの巨大な絵が有るが、残念ながら内部は撮影禁止であった。
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「家並み」
<<スペイン>>--トレド--


正午の太陽を一杯に浴びて、立ち並ぶ家々の姿。

流石に太陽の国、スペインである。

三階建て以上の高層ビルも無く、全ての家が太陽の恩恵に預かれるのは、羨ましき環境である。

あるネフレの話で気付いたのだが、高層ビルが無いのはこの都市の条例で古都にふさわしく、建設禁止なのであろうか。

日本の古都、京都なども出来れば、高層ビルの建設を制限出来ないものだろうかと、ふと感じたものである。

古い街並みを保存するのは、その国の行政にかかわる、重要な案件であろう。
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「屋根」
<<スペイン>>--トレド--


トレドの街が見える高台から、カメラをズームアップして、街の様子を撮ってみた。

こうして俯瞰で家並みを眺めると、街で暮らす人々の家の様子を垣間見るような感じがする。

ベランダに挿してある赤いパラソルが印象的である。

こんな所で夕暮れの街の様子を酒の肴にして、一杯やるのも乙な物かもしれない。

タホ川の岸に近い場所だから、プチホテルなども有るようである、名前はダイヤモンドホテルという名のようである。

こんなホテルに泊まって、ゆっくりとトレドの街を散策したい物である。
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「アルカーサル遠望」
<<スペイン>>--トレド--


前出のアルカーサル軍事要塞を、カメラを少し引いて、街の中の点在とした。

矢張りアップの光景より、この要塞が街の中で、どんな存在なのかを見るのには、こちらの画角の方が存在感が有るように思える。

街の家々と比べて、如何にこの建物が、巨大であるかが窺い知れるであろう。

それにしても、街そのものの存在が、タホ川に囲まれてた丘の上に有り、外敵からは攻撃しにくい要塞のような感じがする。
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