2019年11月の記事


「雅楽に合わせて」
<<日本>>--川越--


雅楽の演奏に合わせて、氷川神社例大祭の巡行が始まった。

雅楽に必要な笙篳篥竜笛(しょうひちりきりゅうてき)の演奏は、川越氷川神社のベテラン神官でなければ演奏出来ないであろう。

矢張り日本人として、この雅楽の音色は神々しく耳に厳かな響きを感じることが出来る。

残念ながら、大太鼓を担いで打ち鳴らす神官たちの姿を撮ることが出来なかった。

文政年間から伝わる、川越祭りに合わせたこの氷川神社の例大祭巡行は、小江戸川越の祭事に相応しいものであろう。


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「天狗さま」
<<日本>>--川越--


恐ろしい形相をした面を被って巡行を待つ天狗の姿。

これも川越氷川神社に伝わる文政年間に描かれた、川越氷川神社絵巻の中の登場人物である。

天狗の面を被り、一本歯の高下駄を穿いて市内を巡行するのには、かなりの労力を必要とすることだろう。

天狗さまと書いたが、実際は天狗を思わせる姿の猿田彦(さるたひこ)が実名であり、行列の様子を描いた絵巻を忠実に再現しているのだという。

出発を前にこの天狗さま、子供を相手に盛んに愛嬌を振りまいていたが、子供の方は天狗が顔を近づけると、今にも泣きだしそうであった。


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「巡行を待つ」
<<日本>>--川越--


氷川神社例大祭の市内巡行の花形として蓮台に乗る姫の姿。

この女性は、文政3年に描かれた氷川神社に収納されている巡行絵巻の中に出てくる皇女とされている。

その名は斎姫(いつきひめ)と呼ばれ、伊勢神宮の祭神に仕える未婚の姫であり「いつきのみや」とも呼ばれる。

この姫に扮した女性は毎年変わるが、きりりとした姿が、あでやかな衣装と相まって適役のような気がした。

脇に居るのは姫を補佐する巫女さんである。

この蓮台は氏子たちによって担がれて巡行するが、身じろぎもせずに数時間過ごすのはかなりの重労働ではないかと、余計な心配をした。


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