2006年11月の記事


「壁画」
--コンヤ--


コンヤで宿泊したホテルのロビーに貼られている銅版画。

流石歴史遺産の多いコンヤのホテルだけある。
先ず玄関を入ってこの大きな銅版画の壁画が目に飛び込んで来て驚かされた。

実に見事な彫刻である。
トルコのモスクと、それを敬い踊るターキー達の表情がとても豊かである。

一枚一枚の銅版の中に、立体的にこれらの絵を刻み込み、貼り合わせた彫刻は、かなりの労力を要する力作だろうと感心して見入ったものである。

しかしこれを彫った作者の名前などは何処にも見当たらない。
古代より受け継がれてきた、トルコの職人達の技が冴えるロビーの景観であった。

この壁画を見ながら、ロビー横のバーでウィスキーをちびちび飲んでいる時、外では今日最後のコーランの祈り声がモスクから響いていたものである。

異国情緒満点のホテルライフではあった。
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「高い木」
--コンヤ--


コンヤに向かう途中の休憩所の入口に繁る高い樹木。

トルコ風の売店が建ち並ぶ背景に繁るこの木はポプラだろうか。
かなりの高所にあるから、寒い地方に強い木なのだろう。

何気ない風景だが、絵になるような眺めである。
こんなに細長い木だと、台風などの強風に倒れないのかと気になった。

ざわざわと風の通り過ぎる度に木が鳴った。
トルコは日本と同じように、暖かい地方と寒い地方に分かれる。

高所という事もあり、此処ではかなりの寒さを感じだものである。
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「佇まい」
--コンヤ--


コンヤに向かう途中の休憩所から眺めた民家の佇まい。

山裾に抱かれた静かな村の中のこの家は、自然の中に溶け込んで、絵画に出てくるような素敵な景観であった。

こんな光景を眺めていると、絵画の得意な人はさぞかしすばらしい絵を描くのではないかと思ったりもした。

庭木に水をやる、散水ホースなども見受けられるが、これだけ庭が広いと、手入れも大変だろうと余計な事を考えた。

我が家の狭い庭の手入れでも、梃子摺っている私には到底こういう家には住めないことであろう。

矢張り佇まいを眺めて満足するのが相応だろう。
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