2020年08月の記事


「昔ながらの」
<<日本>--川越--


古くから川越で納豆造りをする店先の光景。

今ではスーパーからすっかり影を無くしてしまった、ひごや藁に包まれた納豆を製造販売するこのお店の歴史は実に古い。

小粒の納豆が主流になってしまった納豆だが、ここの店の納豆は、昔ながらの大粒の納豆である。

今は亡き母方の叔母さんが我が家を訪れる時に、必ずお土産に此処の店の納豆を持って来てくれたことを思い出す。

実家の近くの路地の片隅に今でもこの店が有ることを探し出し、川越に行く時は必ず、ここの店で納豆を買うことが習慣となり、少し高めの三角納豆を多めに買ってきて、近所の家にもお裾分けなどしている。

聞けば今は年老いたご夫婦が、納豆造りを続けているとのことだが、味と懐かしさで、結構地元民はもちろん遠方から買いに来てくれるお客さんも多いのだと言う。

商売を度外視した味中心のこんな店が、いつまでも続いくれることを願うのである。

コメント (0)

「迎え盆」
<<日本>--自宅付近--


今年のお盆の迎え火の日の墓苑の光景。


旧盆の時期となった入盆の夕時、例年通り迎え火を灯すために墓参りに行った。

遠雷の聞こえるせいもあるが、今年の盆の入りは例年とちょっと異なり、いつもなら提灯を持った老若男女で賑わう墓地だが、コロナ禍の影響か、訪れる墓参客は少なかった。

我々の子供達や孫たち親族にも、今年のお盆は来訪を控えるように伝えたので、寂しいお盆の入りとなった。

コロナ禍の第二次感染期とも思われる昨今、必然的に日頃の生活習慣も、変えざるを得ない日常となりつつある今年の夏である。

コメント (0)

「夏空」
<<日本>--自宅付近--


真夏の定番、入道雲が夏空に我が物顔に顔を出す光景。

長引く梅雨が8月に入りやっと梅雨明けとなった途端、真夏日が続き見事な入道雲が広がった。

正に例年に変わらぬ夏の光景だが、今年の夏はちょっと違う。

コロナ禍が世界を覆い、マスク無しでは外へも出られない今年の夏であるが、お盆も近付いている昨今、東京に在住する子供や孫たちにも、都をまたいで墓参りに来ることを辞退せざるを得ない現状に、一抹の寂しさを禁じ得ない。

こうして肉親との交流が少しずつ疎遠になる現状を、残り少ない歳月をどうして過ごして行くのかが、今後の課題になるのではないだろうか。

けだし天災に振り回される現状に惑わされず、新たな生活様式を模索しつつ、前向きに生きて行く目標を見付けて行くことが必要であろう。

コメント (0)

「梅雨の晴れ間」
<<日本>--川越--


長引く梅雨の合間の日、川越氷川神社に行ってみた。

例年ならこの時期、茅の輪潜りや薪能、風鈴飾りなどで賑わう氷川神社だが、コロナ禍の影響で、静かなたたずまいを見せていた。

神社に隣接する氷川会館のレストランのランチを食べに行くのが目的だったが、残念ながら店はクローズしていた。

参拝者が少ないせいか、社殿を取り巻く木々がこんなに大木だったのかと、しみじみ眺め入ったのだった。

参拝者や結婚式の再興で賑わう神社境内も良いが、神社本来の静けさも良いものだと、境内のあちこちを散策して廻った。

コメント (0)