2018年08月の記事


「高架橋からの眺め」
<<インド>>--アグラ--


サウントラ駅の高架橋を渡り終える前に撮った駅構外の様子。

揺れる高架橋の上から、駅の周辺を眺めて、色とりどりの衣装を着た人たちに興味を感じて撮ってみた。

インド人の女性は、ほとんどの人がサリーを身にまとっている。

ある意味、これは国民服と言っても過言ではないであろう。

日本ではちょっと前まで、和服を着た人をほとんど見かけなかったが、最近若い人たちが浴衣など和服を着ることが流行の最先端のようになって、着用するケースが増えて来たのは、嬉しいことである。

その点、インド女性のサリー姿は流行ではなく、ずっと昔から定着した女性の衣装と言えるだろう。

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「高架橋」
<<インド>>--アグラ--


サウントラ駅のホームから駅の構外に通じる高架橋の様子。

ポーターが我々のキャリーケースを頭に載せて、プラットホームから駅の構外まで運んでくれるルートは、この高架橋を渡って構外に駐車している車までである。

同時に我々乗客もホームの改札を出て、この橋を渡って駅構外に出るのだが、この鉄の橋が歩くと揺れて大丈夫かなと気になるのである。

この高架橋、写真を見てもお分かりのように、細い数本の鉄柱で支えられているだけだから、地震でも来たら崩れてしまうのではないかと、極めて危険極まりない。

日本でも駅構内は同じような構造の高架橋はあるが、おそらくこんな危なっかしい橋は無いであろう。

おまけにエレベーターもエスカレーターも無いから、足腰や五体満足な人でないと、鉄道の利用もおぼつかないのではないかと気になった。

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「ポーター」
<<インド>>--アグラ--


サウントラ駅に到着した時の、駅ポーターの荷物運搬の光景。

アグラまでは夜行列車を降りて、このサウントラ駅から車で行くことになる。

ホームから長い高架橋を経て、駅構内から構外で待っている車まで、我々の荷物を頭に載せて運搬するのは、かなりの重労働のように思える。

ちなみに、ポーター氏の運んでいる一番上のキャリーケースが、私の物である。

駅の構内を出るのには、エレベーターやエスカレーターも無く、必然的に荷物は人力による運搬に頼らざるを得ない。

我々仲間の手荷物は皆それぞれ、キャリーケース一個と、ショルダーバックくらいだから、自分で運んでも良いのだが、ガイド氏が気を利かしてポーターに運搬を頼んでくれたのであった。

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「車窓からの光景」
<<インド>>--アグラ--


夜明けの車窓から見る農村地帯の光景。

朝もやの立つ一面に続く農村地帯の光景は、いかにも牧歌粋な風景を醸し出している。

しかしこの光景は、地方のインドの厳しい現実生活を如実に現わしている一枚なのである。

畑の中を歩く女性は、水の入ったペットボトルを下げて歩いているが、これは飲み水ではなく、畑の中で用足しをした後の手を洗うための水なのである。

ガイド氏の話だと、貧しい農家には、風呂はおろか、便所も無いのだという。

文化的な生活が当たり前である我々日本人にとっては、こんな暮らしは考えられないが、それでも人間はたくましく生きていけるのである。

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「停車時間に②」
<<インド>>--アグラ--


夜行列車が途中停車した駅で、ホームの反対側に降り立った人々。

線路側でない、こちらの地面に降り立つのは。ちょっと大変なことだろう。

僅かな停車時間に、こんな自由が許されるのは、正にインドならではの事であろう。

列車のドアは車掌が開閉する電動式のドアではないため、乗客が自分で自由に開閉出来るのである。

そんな状態で事故が起きないのだろうかと、心配になるのだが、走り出した列車に飛び乗る人もいるくらいなのだから、余計な心配はしないでくれと言ったところなのだろう。

この夜行列車に乗った体験は、ガンジス河の沐浴光景を見た事と合わせて、驚きの連続であった。

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「停車時間に」
<<インド>>--アグラ--


夜行列車が途中停車した駅で、線路に降りて用を足す人々。

彼等は僅か10分の停車時間に、何故線路に降り立ったのだろうか。

推測するに、子供を抱えた祖父?や女性たちは、子供の用を足させるために線路まで降りたのではなかろうか。

そういえば、列車が走っている時にも、夜明けとともにペットボトルを持った人々が、畑や草むらにうごめいているのを、車窓から眺める事が出来た。

トイレなどが自宅に無い農村の人々は、そうして青空の下で朝の用足しをするのだと、ガイド氏に聞いた。

多分列車内のトイレや、駅舎のトイレを順番を待って用を足させるより、線路脇の草むらで終わらせた方が手っ取り早いに違いない。

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「朝のプラットホーム」
<<インド>>--アグラ--


夜行列車が、夜が明けて途中停車した駅の朝の光景。

プラットホーム一面にに生えている樹木に、朝の光が映えて爽やかだった。

逆光の中を歩く人のシルエットが清々しい。

僅か10分ばかりの停車時間だが、外に出て思い切り深呼吸出来たのは、有難かった。

我々が乗車していた二等寝台車の、冷房の効き過ぎた車内から解放されて、かなり暑い外の空気が、却って体に心地良かった。

そんな贅沢な気分は、蒸し風呂のような隣の三等客車の人々に対しては、申し訳ない事のように思えた。

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「寝台車」
<<インド>>--アグラ--


我々が乗車した二等寝台車の内部の様子。

バラナシからアグラまでは、夜行列車で約11時間の乗車時間である。

我々三人が寝るベットは三段式であり、私は下から二段目の真ん中のベットに陣取った。

車内は冷房が効き過ぎていて、寒くて毛布を被っても安眠出来なかった。

私以外の二人の仲間も同じ状態だったようで、仲間の一人はまだ薄暗い早朝から起きだして、窓際にある椅子に腰かけていたようである。

もう一人の仲間が体調を崩してしまい、何度かトイレに駆け込んだようだが、便座が汚くとても用が足せる状態ではなかったとの事であった。

私のベットの向かい側には、インド人家族の少年が寝ていて、矢張り安眠出来ないのか、時々起き上がってこちらを眺めているのが印象的であった。

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「三等客車」
<<インド>>--アグラ--


一晩中走り続ける夜行列車の三等客車の光景。

バラナシからアグラまで行くのには、この夜行列車に乗るのだが、我々の客車は冷房付きの寝台車だが、隣の三等客車は、冷房も寝台も無く御覧のような客車である。

鉄格子の嵌った窓から顔を出している乗客は、失礼な言い方だがまるで監獄から顔を出している囚人ようである。

こういう状態で一晩中暑い客車の中で過ごすのは、かなり体力を消耗するのではないだろうか。

逆に言えば、こんな環境の中でもたくましく生き抜く体力を持った人々は、現在の猛暑日が続く日本にあって、エアコンなしでは生きられない我々日本人より、基礎体力が有るのではないだろうか。

しかし平均年齢が45才と日本人よりも10才も若いインド人だからこそ、劣悪な環境にも耐えられるということも言えるのかもしれない。

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「途中停車」
<<インド>>--アグラ--


一晩中走り続けた夜行列車は、朝になって途中停車の駅に停まった。

我々の乗る二等寝台客車は、クーラーが有り三段ベットが向い合せになったベット付きだが、隣の三等客車はクーラーや寝台は無く、木の座席だけである。

窓には鉄格子が嵌っており、まるで監獄と言った感じがする。

約10分間の停車時間には、この三等客車に乗る人たちが、ホームに溢れ出て、口をゆすいだり英気を養ったりしている。

インド人の男性は、目つきの鋭い人が多く、この異様な光景の中には、ちょっと近付くことがためらわれた。

二等寝台客車とは言え、三段ベットは天井が低く、頭がつかえて起き上がることが出来ず、おまけに向かい側のベットには、インド人家族が寝ており、とても安眠出来る状態ではなかった。

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「夜のプラットホーム」
<<インド>>--バラナシ--


ガンジス河の沐浴で有名なバラナシから、夜行列車に乗ってアグラに向かった。

早朝からガンジス河の沐浴風景をショッキングに見学した後、アグラに向かう夜行列車に乗るのだが、このバラナシ駅の状況にまたショックを受けたのであった。

駅の構内にはホームレスの人たちが、足の踏み場もないほど、あちこちに横たわっていて、うっかりすると踏み付けてしまうほどである。

ホームに入って夜行列車の到着を待つのだが、1時間近く乗車予定の列車は来なかった。

線路には牛がうろうろしているし、ホームは御覧のように、銃を抱えた警官が列車を待っているのだが、彼等も同じ列車に乗るのだろうか。

ご主人の居ない母親が、子供を抱えて待っていたりして、正にインドの生活実態の縮図を見ているような光景であった。

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