Optio WP
2005年3月発売のPENTAX製防水デジカメ。もちろん中古で入手。
きっかけは雨。デジカメで防水ってあっていいなぁ、とあれこれ探す。画質とトレードオフなのか…残念。ほんとは単3仕様と考えていたが、ヘンに人気があったりCMOSだったりでいまいち。専用電池で考えると、オリンパスはxD、SONYはメモステで今さら…と外すとひとりでにPENTAX、で評判良くて安くて軽くて小さくて、というとこのあたり。電池もD-LI8=フジ系NP-40(casio系NP-40とは互換性はないことに注意)で汎用性もあり互換電池も安価、ついでにその互換電池+充電器(これがまた399円の激安!)も入手する。ちなみにその充電器、インジケーターが赤→橙→消灯→緑にゆるやかに(数十分かけて)変化して充電完了(?)らしく、最初は返品しようかと思った。中華製。センター端子に接点なし。
確かに薄くて軽くて(ややスカスカ?)普通のデジカメにしか見えない。起動もそれほど遅くないしAFも。肝心の防水だが(スペック上は水深1.5m連続30分撮影可能)電池/SD蓋のゴムの溝が思いの外浅くて過信は禁物、埃を湿らしたティッシュで綺麗にしてから水を張った洗面器内から撮ってみたが(写真は面白味のないワケワカラン写真に)、とりあえず作動OK。ただその後電池/SD蓋を開けてみると、ゴムと外蓋の間が濡れてて拭いても開け閉めスライドさせるとまた濡れて(要は水が溜まってる)、赤錆が外蓋裏に付いてるってことは濡らしたら電池/SD蓋を開けて乾かした方が良さそう。なお、蓋ロックはしないと浸水の可能性ありとのこと(それ以前に保障は1年、ゴム交換は毎年要で費用1万以上なんだが)、まぁ雨の日くらいは問題なさそう。
画質はまぁこんなもん、ISO400までしかないことから想像できるようにかなりnoisy、でも色再現性はかなり自然で悪くない、ズームしても画質そのものは破綻せず、ややシャープネスが効き過ぎ、ってところで十分実用範囲。ただ、室内1/4のF3.3でもISO100、屋外1/200のF3.3でISO50とひたすら低ISOで手ぶれのことなど眼中にないプログラム。そして、液晶モニターは色は違うし撮影後プレビューとも色が違うしあくまで構図確認レベル。マクロにすると1cmまで近づける(!)が切換要(フォーカスリミットを外せばシームレス)。画像サイズは5M Sファインで2.4MB(ファインで1.2MB)で大き目。
なお、中身はオリンパスi:robe IR-300をベースに防水化したもので、レンズユニットはコニカミノルタ製、CCDはシャープ製RJ23S3と思われる。このレンズが出っぱってこない屈曲光学系、といえばミノルタな訳で、実際コニミノ自身もDiMAGE X60として2005年6月に非防水(つまりIR-300同等)機を発売している。さらに、同年10月には早くもCCDを600万画素にアップしてOptio WPi(≒リコーCaplio10G)、三洋からXacti DSC-E6、11月にはオリンパスSP-700(品番は変わったがIR-300後継機)に採用され、PENTAXでは後継機Optio W10/20/30までそのユニットだ。CCDも、パナ/SONY製を交じえかなり多くの機種で使われた様子(東芝のムービーカメラgigashotV10とか日立i.megaHDC-531とか)。いずれもSANYO製だとは思うが。