ラブ・アクチュアリー
いろいろな形。温かく。
でも、社長夫人にして首相の妹でもある女性の悲哀と、最初はてっきりゲイかと思った男性とその親友の妻との関係、この二つはやっぱり不充分な描き方との謗りは免れられないだろう。とりわけ前者。編集上の意見のせいでもあるとはいえ。
もちろん全てがハッピー・エンドではおかしい。"ラブ・アクチュアリー" ではなくなる。
でも、他のエピソードがいずれも納得できるところまで一段落しているだけに、逆に目立ってしまう。
盛り込み過ぎ、といえばそうかも。しかしいろいろな形を見せたかったのはよくわかる。

それにしても、ヨレヨレ老ロッカーが、いいよなぁ。"Christmas is all around" を巡るふざけたおっさん、面白い。いろいろ実例も浮かぶし。
そして、妻を亡くした男と連れ子との関係の、深い親愛。
その相談に乗ってる奥さんの悲哀。
なんだけど普通の男が、あのミアことハイケ・マカッシュ(Heike Makatsch)の、妖しくも可愛らしい姿に抵抗できるか? …否。
で、紅茶にチョコ・ビスケットを出す女性、ナタリー(マルティン・マカッチョン Martine McCutcheon)は、可愛い。何で首相が気に入ったのか、気に入られたのか、どちらも今いちわからないのだが、これは特上のエピソードの一つ。前の日本の首相も独身だったなぁ。

空港は確かに様々な人生の交錯する場、なのだろう。


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