別サイトアップ:労働唄の系譜(メルマガも)
美術展でも CD や live でも本でもない文を書くのは久々かも。単に忘れられた日本人(宮本常一著)と竹田の子守唄をつなぐ接点に気づいただけだけど。馬子も身分、決して高くはなさそうだし。

中原淳一の花は、三越で売ってた絵はがきの中で唯一文字で埋まってて、つい手にとってしまって。せっかくだし再録。

 もしこの世の中に、風にゆれる『花』がなかったら、人の心はもっともっと、荒んでいたかもしれない。
 もしこの世の中に『色』がなかったら、人々の人生観まで変わっていたかもしれない。
 もしこの世の中に『信じる』ことがなかったら、一日として安心してはいられない。
 もしこの世の中に『思いやり』がなかったら、淋しくて、とても生きてはいられない。
 もしこの世の中に『小鳥』が歌わなかったら、人は微笑むことを知らなかったかもしれない。
 もしこの世の中に『音楽』がなかったら、このけわしい現実から逃れられる時間がなかっただろう。
 もしこの世の中に『詩』がなかったら、人は美しい言葉も知らないままで死んでゆく。
 もしこの世の中に『愛する心』がなかったら、人間はだれもが孤独です。
(中原淳一)