こうなったら意地でも買わないぞ、くるり。
風邪。悪化。ダウン。ヘロヘロ。
こうなったら意地でも買わないぞ、くるり。
どうもメジャーになるとすーっと醒めてくる癖に最近気づいて、というより最近になっていつの間にか身についてしまっていたようなのだが、LOVE PSYCHEDELICO しかり、EGO WRAPPIN' もまたそう。いや今でも好きは好きなのだが、一時の熱が冷めてしまっている。どうせ冷めるならこの体の方こそ冷めてもらいたい。←誰にしゃべっているのだ?!

そういえば宮部みゆき、今買っとかないと次はいつ見つけられるか?、なんて考えて平積みはもちろん、見知らぬタイトルを棚に確認すると即買ってたけど、今やあまりに次から次へと書いてるみたいだし、これだけ人気が出れば2年くらいほっといても絶版にもならずにいつでも入手できるだろう、ということで模倣犯も眠ってる。
というのもラテンアメリカ文学の現在の出版状況もあるし。トッド・ラングレンを出すまでもなく。
レイナルド・アレナスの「夜明け前のセレスティーノ」に対する判で押したような書評、すなわち「20才そこそこでこの才能」「ラテンアメリカ文学というもの」なんてのを見ると、「めくるめく世界」を読まずによくそんなことを書けるなぁ、とか、ラテンアメリカの多様さ、豊饒さ、はいろいろな作家の作品を読んでこそ、なのに大方の過去出版された翻訳は絶版で、著名な作家の代表作と言われているものさえほとんど入手できない現状に、ごく一握りの、わずかに偶然にも絶版になっていない作品をもって語られるとすればもう無茶苦茶だなぁ、とか思うのです。
だから、もし本当に文学が好きなら、既に世界文学の10%を占めるラテンアメリカ文学を、ちゃんと買って読んで、その群を抜く豊饒な世界を感じて欲しいし、事実上片手で数えられるくらいしかおられないラテンアメリカ文学に理解ある編集者の方々には、是非とも絶版本を再版して欲しいし(4000円代程度まで価格を上げても、買う人はちゃんと買います)、やはり事実上片手で数えられるくらいしかおられないラテンアメリカ文学の翻訳者の方々には、更なる作品の発堀を行って欲しいのです。
(次に続く)