1年を振り返ろうとして。
別に、LOVE PSYCHEDELICOを持ち出すまでもなく、倉木麻衣や宇多田ヒカルにしても、普段聴いているのは(おそらく)ほとんど洋楽であって、日本人の中・高校生あるいは20代をターゲットにすれば、自ずとああいう音作りになる。

ここで、書物の世界における翻訳について。
例えば、今読んでいるゾエトロープ[biz](Zoetrope ALL STORY)の中の「ソフィーとルイス」(The Baker's Wife,by Sara Powers)において、フィドルはバイオリンという意味だけではないことを、やはり気付くべきなんだと思う。
そうすると、結局、大多数の翻訳本を、ニュアンスまで(それなりに正確に)読み取るには、英語を全く解さない状態では難しい、ということになる。
「じゃあ翻訳本とは誰のためやねん」という疑問は横に置いておくとして、読書は好きだけど翻訳物はどうも、という人の多くはここに起因していることだけ付け加えて。

日本のヒットチャートに載っているのは、売る戦術に乗っている曲であって、そんな技を使わない優れた曲、そしてミュージシャンは、もちろん多く存在する。
ただ、その存在に出会う困難さに少しでも立ち向かうには、ベタな話だが、いつも目を見開いて、耳を研ぎ澄ましていることなのかなぁと。

別サイトの、1年を振り返ろうとしてBBSを見返し、思ったこと。