貴女と立ち話したい
ほら!

あの緋寒桜の花びらの下で
生真面目な貴女と

気怠いばかりの話題で有ってもいい,
立ち話をしたい。


幼い日教室で席を共にした同郷人の貴女と
気怠いばかりの仕草であってもいい。

例えば喫茶店で「これ、何ですかと、
咄嗟に聞いてしまった事で有ってもいい。

(コップが余りに綺麗だったから)
要は故郷を大切に思う故に。

生真面目な貴女と立ち話をしたい。
昨日、話の途中で居眠りをした友達の事でもいい。
要は土曜日を大切に過ごしたい為に。

今朝、好んで食べた野菜の事等
生真面目な貴女と話し合ってみたい。

今年は沖縄に来て、
誰とも立ち話をした事がない。

この一年間の自分を責めて,責めて、苦しんできた。
数年前と変わらず緋寒桜は美しい。

あの時の緋寒桜のように、
心から笑顔でお花見出来たらいいな。









 ...
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冬椿
小高い山の中腹を吹く冬の風は冷たい。

私は友達の仕事の都合で一人静かに、
木の椅子に腰をおろして、
風の音を聞いて居た。

伴侶は恋人と初詣に
派手なカリウシウエアを着て出かけた。

何も言わずに見送り、
好きな歌を聞いた後、
外に散歩に出かけた。

やがて風の音は耐え、
草木の香りもしない。

悲しい時は何時も両親に語りかける。
「私を守ってね!」

すると天国の父に「お前の態度が悪い!」
と言う。

母は「お前はお化粧もせず、Gパン、テイシャツの
ままで全くお洒落もしない、男性みたいだわ。」

人間は心の中で嫌っていると相手も嫌う。
喜怒哀楽の感情は、きっときっと、
母の胎内で育まれたに違いない。

南国とは言え、
夕暮れどきの風は再び冷たくなり、
ひゅーひゅーっと冬らしい空模様になる。

又両親を悲しませてしまった。
大粒の涙がぼろぼろ流れた。
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貧富の差
この島は貧富の差が大きいなと、何処へ行っても
其れを見る度、心が重くなる。

隣のお宅は旅館のような物凄い豪華な屋敷に住み、
普通の家庭では真似のできない
生活をして、近寄りにくい。

真冬の寒さの一月になっても裸足で
ゴム草履を履いて空き缶を拾って居る人を
街で見かけた時、心配しても如何にもならない。

特に首里に住んでいる人は裕福な人が多い。
大きなレストランの前に一枚の写真があり、
「裕福な人」「貧しい人」と書いて有る。

ああいう事を書いて貧富の差がなくなると
市は考えているのでしょうか。

私の住んで居る集合住宅の隣の豪邸では、
庭の手入れを庭師さんが作業していた。

二人暮らしで物凄く広い屋敷の三階建て、
一本何万円もする樹木がズラリと並び、

月に一回は「町内のお付き合いしている人達と
お茶会をしています。」奥様が教えて下さった。

セキュリティがしっかりしている屋敷で
お部屋の中を見た事もない。まるで
お城を眺めているような素敵な建物である。

我が住まいの狭い庭に出て顔を合わせた時、
一言お話をしても気を使ってしまう。

比較しても仕方がない。
我家は貧困層だが堂々と生きて居る。

高級車に乗ったお嬢様、自転車の我家、
恥ずかしいなんて思わない。

額に汗して真面目に頑張って居ると思う。
あの奥様と私は同じ学年、

身体が大きく太っている奥様、
痩せて貫禄の無い私。

私は粗食で太らぬように心がけて居る。
食べて良ければ其れでいい。

Gパンとテイシャツ暮らしで満足。
自由に暮らせればあの人達より
幸せだと、笑顔で家に帰宅した。

安里川 土手の七草 冬来たと 
ゆらゆら揺れる ブラウス着よう。15分日記
(沖縄は冬もコスモスが咲きます。)
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南の海
ゆいレールから降りて浜辺を歩いた。
古い木の椅子に腰をおろして

白っぽい海、マリンブルーの海、
ざざざーっと寄せては返す波の音。

私は五感を全て耳に集中し、
波しぶきを聞いて居た。

燃える太陽で海の色が見えない。
海は色を失い、潮の香を失い、

涼しい風音も耐えた。
ひたすら波音だけを聞いて居た。

親不幸な娘を両親は何かを怒り、
悲しんでいるのだろうか。

そういえば此の頃、両親に手を合わせず、
遊んでばかり。

だから深い悩みの中に入り苦しみ藻掻く、
そんな自分になってしまった。

何事にも努力をしなくなって居た。
父と母は亡くなっても、
私の身体の中で生きて居るかも。

紅葉の無い南国、
青葉と枯れ葉が舞っている。
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夜長
昼が短く感じてあっという間に日が暮れる。
午後6時は未だ明るさが残っている。

その分、夜が長く午前5時起床。
朝食の支度を済ませ、
午前6時過ぎでも外は暗い。

6時半頃になれば東の空が少し明るくなる。
亡き両親に手を合わせ15分位
「私をお守り下さい!」お願いをする。

願い事は殆ど叶っているのが、
不思議に思う。

朝一番の早起きはカラスと雀達、
時々、山鳩が番いで遊びに来る。

あの山鳩は、山越えて何処から来たの?
枝葉の茂みの中、巣箱、橋桁、水辺や
水面かしら。分からない。

小鳥達が目ざとく庭に遊びに来ると、
寂しさも吹っ飛ぶ。

私も明日は小鳥のように飛んで行こう。
そして飛んで帰って来よう。
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