走り梅雨
故郷へ帰り早くも12日になる。
もう五月下旬になり、
梅雨の走りのような天気が続いている。

雨が振る度に、私の気持ちは水浸しになった。
心に映るロングアップの風景を追う。

満開の美しい桜
晴れた五月晴れ

晴れやかだった心、しかし、期待は消え去るもの。
温暖化になり、今迄は暑さが七月並みだった。

急に肌寒くなり北風がひゅうひゅう吹き荒れ、
柿の花は殆ど散り、
川沿いには紫陽花が咲き始めた。

白い紫陽花はピンクやブルーに色を変え、
美しく咲くでしょう。

道を塞がれた私を追いかけた風は
冷たかった。

しかし、梅雨がきても南下していく。
何が有ろうと無かろうと、
私が掴んだ一筋の道を歩く。

辛い事が有っても耐えて歩く。
涙は誰にも見せない。
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山桜桃
11日大雨に降られ静岡空港から我家に帰宅した。
玄関先の表札から自宅に入る迄

菜の花、たんぽぽ、雑草が枯れて荒れ放題に
咲き乱れて、空き家と分かる光景だった。

裏庭には、梅に似た5弁の淡紅色を一杯咲かせ、
1センチ位の可愛い赤みを帯びた果実が付き始めた
赤い実の名は確か「ユスラウメ」だと思う。

例年通り柿若葉が太陽に光り、
柿の実の上に白い花が付き、5月真っ最中である
ことを知る。

真っ青な琵琶がたわゝに実りお掃除するのが
忙しくなりそう。美味しい所だけ食して居る。

今回は荷物が届く日も遅れ、
PCの接続機も今日の夕方届けて貰った。

私は荒れ放題の部屋掃除をしながら、
自転車で出たり入ったり、階段を何十回も
登ったり下りたり忙しく暮らしている。

二階に一人で就寝、生活をして居るので、
主人と顔を合わせるのは朝、昼、晩の
食事の時だけである。

船の汽笛を聴きながら眠る日々、
孤独感を吹き飛ばす為、歌の練習を始めた。
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思わぬ出来事
アパートを出るとクリーニング屋さん、
隣は郵便局、その前の細い通りは
車の往来が激しい。二軒隣にはスーパーが有った。

殆どの物が揃い、生活するうえで便利で
気に入って入居し十年以上住んで居たと思う。

四年前に静岡から何時も通り、此のアパートに
引越して来た時、全く人の住めない部屋に
なっていた。

上の階の老人が洗濯機の水を何日も零し続け、
私の部屋は水浸しだった。

天井は剥がれ落ち、水が沢山溜まり、
午前3時頃迄、その水を吸い取り歩けるように
お掃除して乾いたお布団の隙間で眠った。

二部屋共黴だらけで暫くお掃除を続け
倒れるように眠ったと思う。

電気製品は殆ど壊れ、来る日も来る日も
掃除片付けだけで一日があっという間に終わる。

4日目に80代の女性オーナーが挨拶に
顔を出してくれて
「身体に悪いので出て行って下さい!」

その冷たい言葉にショックを受け疲れが
増すばかりであった。

アパートかマンションを紹介してくれても
良いのに、、そう思いながら二人で住まいを
歩き回り探した。

伴侶が現在住んでいる集合住宅が気に入り、
強引に決めてしまった。

以前住んだアパートより家賃が高く、
入居条件も色々有ったが、自然がいっぱいの
丘の上の住宅が彼には一番気に入ったらしい。

何処へ行くにも長い坂道でお店一軒も無く、
私には不便な生活が嫌で堪らない。

彼は、私一人で便利な坂の上商店街に住むか?
そう言ってくれるが、迷ってばかりの
愚かな自分を見て

大きなハイビスカスが風に揺れ、笑っている。

カーテンの 揺れて明るき 窓際に 
ポピーの花の 開く音聞く。sakura
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春の山
山の中腹には知らぬ間に春が来ていた。
丘の上は青葉でうららかな空気が漂う。

人に出会わず、虫達に出会う気がしていた。
タンポポの花が揺れた。

あらっ風かしら。いいえ風じゃない。
私は暫くそこを見て居た。

白い蜥蜴が隠れて居る光景を見た。
私は爬虫類は嫌いなので
そっと其処を立ち去ろう。

少し歩いて戻ってみると蜥蜴は
相変わらず其処にじっとしていた。

命に充ちたその躰を、
腹の鱗を細くして、
ぴくぴく動いていた。

冬の間、小さかった蜥蜴が大きくなった。
まるで何年も前から
此の土地に居たかのようだった。

夕暮れの風が少し強く吹いて、
蜥蜴は何処かへ飛び去ろうと
しているのを感じた。

嫌いな蜥蜴も生きようと懸命だ。
どんな生物も生きて居れば良い。

形は醜くも、花と同じように大切にしなければ。

傍らを 畑の蜥蜴の 走りすぐ かりそめならぬ 
事の如くに。sakura1205
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花の命
3月12日
夕焼が湿りがちな雲の間から、
申し訳なさそうに顔を出していた。

窓外のハイビスカスが風雨に耐えきれず、
うなだれている。

頑張らなければと力んで居たのに
身体中の力が抜けるのは何故だろう。

近所の犬の仕草に笑いがこみあげてきた。
昨日と変わらない今日だった。

私は先月中旬に病院に荷物を三個持って
遅刻すれすれに駈けこんだ。

数時間後に伴侶が来て「個室にして下さい。」
一日の料金が物凄く高い。

支払うのは私なので「明日から大部屋に
お願い致します。」部屋を変えて貰った。

検査済の身体は手術しかない。
二日目は午前中から手術が始まったが、

首に麻酔の注射をグッと奥まで何本も
打っていた。身体中の力が入って「痛い!」
小さな声が出てしまった。

時がどの位経ったのか、目覚めれば終わった
事を知り、安堵した。

今でも白いテープが6枚取れて居ない。
三週間経ったので昨日は大型店に
買物に行って来た。

一ケ月経つ迄はコーヒー、緑茶等飲んで居ない。
自宅に電話すると「良く頑張った!」
伴侶が誉めてくれた。

躑躅やハイビスカスが笑顔で
風に揺れ、心がほっこりする。

手術をしなければ半年の命と言われ、
神から頂いた命を大切に
感謝して生きてゆきたい。
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