九月の雨


September rain rain 九月の雨は冷たくて
September rain rain 想い出にさえ沁みて
愛はこんなに辛いものなら 
私ひとりで生きていけない。

昔よく歌った懐かしい歌だった。
台風がきて、そんな歌を唄って居られない。

小型台風でも、線状降水帯と同時にくると
思って居た。

しかし、突風で茶所牧之原市は被害が大きい。
全壊3軒、半壊32軒、大型トラックが倒れ、

ハウス等は壊れたらしい。
突風は風速40メートル以上有ったと聞く。

18メートルが20,40メートルの突風が
吹くとは誰も想像しなかった。

我家の樹木の葉は下向きに曲がってしまい、
鉢植えの花も散ってしまった。

その反面、恵みの雨になった。
たっぷり水分を含み柿の葉は

ふわふわと何もなかったように
夕暮れの風に揺れていた。
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蝉しぐれ
遠雷の音を聞く。
しかし、雨は全く降らない。

熱中症警戒アラートが毎日のように出て、
猛暑との戦いの日々に疲れが増す。

7日は二十四節気の一つ立秋になる。
日本における旧暦8月の異称。

耳を傾ければ、我家の周りは蝉時雨となり、
夕方になっても賑やかに蝉が鳴いて居る。

蝉の幼虫は土の中で七年過ごし、
寿命は僅か一週間と短い。

蝉は真夏を教えてくれた。
私の鳴き声を聞いて!
語っているような気がする。

松の木に止まっている蝉に「もっと生きて!」
私は心で叫んだ。

生物の命の儚さに一抹の寂しさを思う。
お盆が近づきお墓の掃除に行かなければ!

11日~14日のお盆になれば
お寺の僧侶さんが檀家回りにいらっしゃる。

そう思って居ても猛暑の中を徒歩か、
電気自転車で行こうとしても暑すぎる。

長い長い猛暑続きの青空。
週末が猛暑のピークかも知れない。

暑さのピークは後僅かと思えば嬉しい。
既に蜻蛉が青空に飛んでいるのに。

残暑とも言われるが、未だ猛暑の真っ最中。
今日は41,4℃の酷暑日、
吹く風が熱く嫌な気分がする。

もう少し頑張れば涼しい秋はやってくるかしら。
体力が少し落ちてきたが頑張らなければ。

畦道に 蜻蛉が踊り 夕暮れて 精一杯に 
鳴く蝉愛し。
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初蝉
18日早朝、今夏になり、初めて蝉の鳴き声を聞いた。
暑い暑いと言いながらも本格的な夏の到来である。

蝉が何故、鳴かないのだろうと不思議に思っていたが、
蝉は必ず夏には私達の所に出てくれるのだわ。

遠くの田圃の方から蛙も鳴きだし、
昼は蝉、夜は蛙の合唱が賑やかになってきた。

この辺りは立派な二世帯住宅が多く建っても庭がない。
老朽化したボロな家でも我家は庭だけは
表、裏庭と二か所ある。

安っぽい樹木が多く有り、手作りの池も有るので、
色々な生物が遊びに来る。

蝉は成虫の雄だけが鳴き、雌は鳴かないらしい。
草花以外にも、生物も季節を教えてくれる。


四日で一ケ月分の雨が降ったお陰で
樹木の葉が瑞々しくなり、果実も何となく
生き生きとした感じを受ける。

今夏は益々猛暑が続くのかと思うだけで
横着者の私は夏バテになりそうである。

頑張って此の夏を乗り切ろう。
しっかり睡眠摂取し、食生活に気を付けて
初秋を迎えたい。

開けて今日は選挙投票に徒歩で行ったが、
場内は別世界の涼しさで汗が飛んでしまった。

伴侶は「誰と名を書き、次に党名を書けば良い!」
私は「はい。はい。分かりました。」返事をして置き、

別党の自分で選んだ方を書いて帰宅した。
政党や政治家の好き嫌いは自分で選ぶのが
当然の事と思っていた。

風もない星も見えぬ静かな夜が更けていく。
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夏至




ぽつぽつ ぽつぽつ ぽつりと小雨が降る。
雨は美しい透明で光った水。

葡萄棚や柿の青葉に、落ちたくないと
必死にしがみ付いて水晶のように光っている。

リフォームの材料屋さんが何回か我家へ来る。
主人は雨が降ろうがリフォームを続けている。

私は自分なりに暇をみて趣味に没頭している。
しとしと静かに降る雨も
水無月に僅かな小雨が二回降った程度。

来る日も来る日も真夏日の蒸し暑さ。
庭の植木や青葉が暑さに項垂れている。

雨が降らない梅雨、燃える太陽が照り付け、
まるで真夏のような暑さに、
今夏のこれからの猛暑を乗り越えなければ。

富士山の上の笠雲が、その向こうにつるし雲が
浮かんでいる。激しい雨が降るかも。

案の定、下旬に初めて土砂降りの雨が降り、
涼しい今朝、庭に出て樹木や植木を見た。

真っ直ぐに伸びた枝、曲がった枝、
色々な枝が有る。

私も性格が素直ではなく曲がった枝と同じ。
何故、真っ直ぐになれないのだろう。

見えない所で凛として咲くアスクレピアス、
小さな花で誰も「綺麗!」とは言わない。

紫陽花のように華やかに咲けなくても
真っ直ぐに咲いている。

自分を一番大切にすると同時に、
主人も大切にしなければ
相手の心は変わらない。

今日から暑さが戻ってきた。
水色の海が白くはじけるのは、

広いうねりの営みが
ひた向きな交わり合いだったから。
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暮れの春
7日の夕暮れ時に我家に着いたが相変わらず
埃に塗れた光景に疲れがどっと出る。

玄関から自宅に入る迄、草が伸び放題、
タンポポや菜の花は枯れて、見る影もない。

池の魚達は数が減り鯉が悠々と泳いでいたが、
金魚や鮒達が見えなくて亡くなった事を知る。

畦道を歩けば春の小川がさらさら流れている。
松林を抜けて海を見た。

海は豪快で怖い位の波音をたてゝ押し寄せて来る。
自然で海より大きな物はない。

駿河湾は日本一深い海、海洋深層水と聞く。
麗かな春の日は過ぎ行くのも早く
蒸し暑くぐずついた天気の走り梅雨に入った。

帰郷して4日目位から主人が風邪で寝込んでしまい、
玄関先の暗証番号の鍵が壊れ、
室内からかける鍵のみ使用して不便をしている。

機会オンチの私には二種類の鍵が修理出来ない。
彼の風邪も一週間以上が過ぎ、看病に疲れが出る。

アパート入居者の対応、一軒家入居者の対応等
家事以外にする事が多い。

小雨がぽつぽつ降り始め若葉が嬉しそうに揺れ、
既に五月下旬になってしまい、

何も進まない事にいらいらしてくる。
一日一つずつする事と自分で決めている。

気が合わずに仲の悪い主人でも速く元気になって
バリバリ動いて貰いたい。
春の夕暮れは、夢がいっぱい膨らんでくる。

 黒潮の 我が町晴れて 桜海老 駿河の海の 春の終わりに
sakura作
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