「停車時間に」
<<インド>>--アグラ--


夜行列車が途中停車した駅で、線路に降りて用を足す人々。

彼等は僅か10分の停車時間に、何故線路に降り立ったのだろうか。

推測するに、子供を抱えた祖父?や女性たちは、子供の用を足させるために線路まで降りたのではなかろうか。

そういえば、列車が走っている時にも、夜明けとともにペットボトルを持った人々が、畑や草むらにうごめいているのを、車窓から眺める事が出来た。

トイレなどが自宅に無い農村の人々は、そうして青空の下で朝の用足しをするのだと、ガイド氏に聞いた。

多分列車内のトイレや、駅舎のトイレを順番を待って用を足させるより、線路脇の草むらで終わらせた方が手っ取り早いに違いない。