デジカメ使用比較、雑感。+α
7月から 4ケ月ほどだがデジカメをいろいろといじってきて、感じている全使用機種の比較雑感。

izone 550 (Poraroid) 500万画素
ストロボ off、露出補正 -0.5、とか設定しても電源が切れるとすぐ忘れる、ラチチュードが狭くすぐ白飛び・黒飛びする、暗めなときは色がおかしい(ブラウン系・昔の懐かしい写真みたいになってしまう)・露出もやや変(時おりみんな一様にオーバー気味とか)、ちゃちなつくり、液晶粗くて暗くてインジケーターいつの間にかずれた、電池一日(最速半日)で使い切った、ウワサの真っ暗写真(!)先日初めて経験、等々の欠点はある。
が、それを補って(?)余りある(?!)魅力で、実は出動率最多。
一つは、おそらく 35mm 換算 f43mm(?) くらいの、人の目に近いサイズで撮れること。
個人的には、最近のデジカメの 28mm たら 24mm たらの広角寄りの設定が多いのはいまいち納得がいかない。
しかし何より、色合いが、おだやかに鮮やかに優しい、私の心を捉える画質であること。
ちょっとキッチュ。
空の青さ。
赤の表現。
逆光のシルエットと空気感。
昔の写真の愉しさ。
相当にかちっと硬調な仕上りになるのに、この不思議さ。
おバカさんなんだけど、可愛いい。
少し、トイカメラにはまる人たちの気持ちがわかる。

EXILIM ケータイ W53CA (CASIO) 500万画素
素直な画質、ややつるんとした鮮やかさだけど、好感が持てる。
ただし、晴天時ミョーに青くなったりする、28mm 単焦点は私には使いづらい、あと、携帯なのに最高画質ではメール添付・NETアップできない(au の 500kB 制限に引っ掛かって)・データ縮小がギザギザになるといった欠点あり。
いまいち、場面を選んでしまう、

F31fd(富士フイルム)600万画素
とにかく万能、暗くても自動でめいいっぱい ISO を上げて疑似昼間のようにしてしまうし(夜景が夜景にならない!)、液晶は明るく高精細で室内なんて実物よりずっと明るい(!)し、顔キレイナビは油絵の人物像さえ認識する(!)ほどだし、晴天下の日影もストロボ焚いたのかと思うほど明るいし、粒状性は良いし、およそ失敗というものが一桁は少ない、きっとネガの時代からの、もう何が何でも写し込んで 24枚撮なら 24枚間違いなく焼いて稼ぐ、という精神で徹底したに違いない機種。
よって条件が厳しいときは迷わずこれ。
ただ、何でも明るくし過ぎ、奥深さに欠ける、緑はいつも 3月の若葉だし、このウソの鮮やかさが好きにはなれず。
名機には違いないのだが。

Caplio R4 (RICOH) 600万画素
安かったー。今は R7? いつまで作ってるんだー という感じだが、28~200mm というズーム幅の威力は確かにすごい。
が、何より色合いが、優しくて温かみがあって、とても好みでそれが故に出動率(izone 550 に若干だけ及ばず)第二位。
というより、基本は R4 + izone 550 で、条件が厳しい時のみ R4 の代わりに F31fd、となっているここ最近。
別の意味で万能な名機。

Lumix DMC-LX2 (Panasonic) 1000万画素
マニュアルフォーカスが欲しくて買ったのだが、とにかく鮮やか過ぎる。彩度の調節が出来るので低にしたが、それでも鮮やかで、高・普通・低の三段階では足らない。しかも、どうものっぺりべったりした画質で、好きになれず。
機能的にはこれが一番私に合ってるはずなのに。
あと一点、絞り優先にすると ISO 100 固定になって、使いずらい。(いちいち設定変更が要る)
出動率最少、まだ 10枚くらいしか撮ってない。

EasyShare V1003 (Kodak) 1000万画素
これもまた別な方向で鮮やかなのだが、深い色。
それと、三枚パノラマ半自動合成ができ、それがとても面白い。というか、パノラマ専用機と化している。
マニュアルが NET 上で英語。

と、いつの間にか六機種もある。しかも 500・600・1000万画素が各二機種という、この比較ぶり。
それにしてもデジカメはほんとにいろいろバラツキがある。

そしてもう一機種、フィルムカメラが(!)。

NATURA CLASSICA(富士フイルム)
昔のレンジファインダーカメラな外観、しかしプラスチック製で持つと軽くちゃち。
まだ一本分しか現像してないが、これ、ストロボを焚かずに自然な光で撮る、というのが趣旨で NPシステム + NATURA 1600 推奨だが、撮ってみてわかった。
例えば、夕方の美術館の庭(芦屋市立美術博物館)を、手前に低い植栽、中景に岩と芝生、向こうに木立数本と空、を撮った。
上がってきた写真を見ると、その岩にピントが合ってて、手前も木立もボケボケである。
つまり、自然光で失敗せず撮れる→(おそらく)絞りを目いっぱい開けて(F2.8)シャッタースピードを出来るだけ速くしてブレないような露出プログラムではないかと。
つまり私は、その写真を撮ろうとしたとき、この明るさなら 1/2~1/4 の F2.8 くらいか→でも 1600 だから 1/30~ うまくいけば 1/60 が切れそう→でも手前~遠景までピントを合わせたいから、できれば F8…だと 1/4~1/8 では手ぶれで無茶だから、F5.6 の 1/15…も自信ないし 1/30 でネガだから何とか写るだろう→いやしかしこのカメラならその特性上 F2.8 固定の 1/30~1/60 となるはず→ここは諦めて、岩だけとか空 + 木立だけとかにしよう、
と考えないといけなかったらしい。
……不可能だ。
それなら最初から一眼レフで撮る。

現像もプリントも悪くて(ヨドバシがここまで酷いとは思ってなかった)銀塩なのにデジカメよりも狭いヲチチュードと色合いだったので、画質そのものは次回に。