かもめ食堂
透明な水。
この空気感と、このテンポが、馴染む。
自分でも驚くほど、しっとりと。

フィンランドは、行ったことがある。
ヘルシンキと、あれはトゥルクだったか。
あまり時間がなくて、海と港と(そう、フェリーで入国したのだった、確か)鉄道と、わずかな町並みの記憶。
その前にいたスウェーデンやノルウェーとくらべて、少しこじんまりとぎゅっと凝縮された街と人出だった。
とはいえ、北欧。
人は少ないし、日本人も少ないし、さすが社会保障がしっかりしたスカンジナビア半島、みなさん質の良いものを着ているし(←これは多分に、まともなものを着ないと特に冬場は凍え死ぬかも(←アクリル 100% なんてきっと死ぬ)という事情もあると思うが)、それも、ベネトンをややアースカラー寄りに修正したようなカラフルなものをうまく着こなしているなぁ、物価は高いが、デパートも品質の良いものを豊富に並べている、という印象だった。

小林聡美が、もうこれまでの my イメージを軽く塗り替えてしまうほど、うまい。というか、とてもしっくり。ほんとに 2年ほど、住んでたんじゃないか。
頭がいいし、こまめな働き者だし、バランスと安定感がある。
そして、もたいまさこがまた、きちんとしたしかし堅苦しさのない、なんともいえず好い。

『やっぱり猫が好き』が好きだった。熱心な視聴者、とは言えなかったし、私の地域では急に打ち切られたり、そもそも妙なタイミングから放映されたりしてたと思う。
ヘンな三姉妹。
即興だかなんだか。
むしろ、あれから、猫が気になるようになった、気がする。

荻上直子、よく知らなかったけど観てみよう。