ポパイ&ベティ Vol.1
何故かポパイとベティ・ブープがセットに(共演してるのかと思ったらそれはしてない)。
そうだよこれがブルートだよ、とか昔の記憶を掘り起こす。もう NHK あたりもやってくれないのかなぁ。
で、観たかったのはベティ・ブープ。小さいころに観た記憶はないのだけれど、筒井康隆が以前思い入れたっぷりに評伝?(とはいわないか)を書いてたのを思い出し、DVD で。
それにしても驚くほど色っぽい。実に細かい表情と動きにびっくり。
テクノロジーは今のほうがもちろんすすんでるけど、つくりの丁寧さ、発想の飛びかたははるかに素晴らしい。
特に、一本目の "Rise To Fame" の実写との共演や繊細な作りと事実上豪華三本立ての構成。良い。観入ってしまう。
そして、次の "わる者のお前が居なくなればすっきりする" (I'll Be Glad When You're Dead You Rascal You) では、ルイ・アームストロング楽団が音楽、そして共演(!)もしている。ビンボーとココとの関係はいまいちわからないが。で、タイトルはたぶん曲が先じゃないかと。ルイ・アームストロングの顔は恐いってことがわかる。
"白雪姫" では、キャブ・キャロウェイが唄ってるし。踊ってる(これは実写じゃない)し。この味わい。
上質である。
"アメリカン・ミュージックの原点" というよりこういう芸能の一環としてみないと、本質を見失う。
(ちなみにその CDブックにはポパイの声優ビリー・コステロの歌も収録されている)

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