恋におちたシェイクスピア
ふーん。
グウィネス・パルトロウは佳麗で、愛らしい。
いろいろ考えたけど、あまりにラブ・ストーリーとして押しすすめ過ぎて、'ロミオとジュリエット' は最後二人とも死ななきゃいけないのに死なない、生きてハッピー・エンドかというとそうはならない、エリザベス女王の裁定によって第三の道、'新世界' へのほろ苦い(当事者にとっては苛酷な)道が敷かれ '十二夜' ヘ繋がる、この揃えるべき、or 正反対に対照的にすべき結末を、こうしてしまった、せざるを得なかったことが、しっくりこない一番の理由だと思う。
かといって、二人とも死ぬわけにもいかない。シェイクスピアはここで終わり、では史実に対し無理がありすぎ。
かといって、ハッピー・エンドにするわけにも。
つまり、設定の問題であり、しかしこれをクリアするにはヴァイオラをジュリエットにするわけにはいかない(!)ので、この話が成り立たない。
せっかく反転の技とかうまく決まっているのにもったいない。
がどうしようもない。
というジレンマ。

'十二夜'、みたくなった。