いやですからそれは、大阪港駅にいつも置いてある、C/P を読むと思うのです。
例えば「詩人の回転レシーブ」なんて、タイトルだけで 100% の優秀さが保障されているのです。一文字も読む前から、全て見えるではないですか。「それぞれの人生は、はじまってしまうものなんよ」という今回のタイトルは、その光の当て方を規定しているに過ぎません。と同時に、光が当たらず見えないところさえ、全て明らかにされているのです。これが詩人の力です。いや、一般化するのはやめましょう。「上田假奈代」の力の、一つの表われです。例えリンクが「暇奈代」にいつもなっていても、些かも揺るがない。「十七歳」の十三年後を読んでも、それは残念ながら聞き手の力の限界が露呈され、終わるのです。