2025年10月の記事


南国



「まもなく着陸体制に入ります!
パイロットからのアナウンスが有ります!」

アナウンスが流れてから30分以上経過した。
真っ黒い雲が飛び交い視界が悪く、
前に機体が八機も着陸を待っていた。

予定時間より遅れて那覇空港に着いた。
外に出てタクシーが並んでいる順番に乗る。

何時もの集合住宅に着くと雨が降っていた。
毎年咲いていたハイビスカスも、他の花木も
全て枯れていた。

室内は荒れ放題、少しずつ片付け始め、
簡単な夕食とする。

夜も暑さでクーラーを2時間位付けて、
就寝前は扇風機を付けて眠った。

主人のPCは動かずユーチューブが出来ないと
データーを移し替えたり、PCショップに
二日間通ったり、PC以外に興味がない。

長い坂道を、私の電動キックボードで動いて居た。
椅子も付けてハンドルも替え、
買物できるようにして有る。

私はキックボードに乗りたくなくて、
坂道を焦らずに徒歩で買物に行って来る。

この街は鉄骨のビルばかり建ち並び、
木造家屋は見えない。

多分、大きな山が無いからでしょう。
早くお掃除しながら片付けを終わらせ、
ゆっくり休みたい。

落ち着いたら友達と友情を深め、
沖縄生活を楽しく送りたい。





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さよなら湯の町
私は富士山を見て涙がぽつりと落ちた。
心淋しい!と啜り泣く。

あの山もこの海も後僅かでお別れ。
小川の畔のススキも茶色がかってきた。

川の瀬音もざぶざぶと冷たく、
荒々しく流れている。

この頃は急に寒くなり
外出したくない横着者も、
大切な用事が有れば出かける。

水辺で遊んでいた白鷺やカルガモ達は
来なくなり、水辺は北風に波打つように
揺れているだけ。

再び嫌いな飛行機に乗ると思えば
怖くて、早く沖縄に着きますようにと、
ずっと願っている。

海は徐々に見えなくなり、
雲が何処までも付いて来る。

神様、どうか墜落しませんように、
小心者で何時も神様にお願いしている。

さようなら静岡の海、
さようなら伊豆の山々、
大好きな人よさようなら。

小雨ふる 午後の水辺に 鷺一羽 ぽつねんと立つ
ありありと見ゆ。
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寒露




二十四節気、寒露に入った。
夜が長くなり、露が冷たく感じられる頃。

最近は太平洋側によく台風が上陸する。
特に22号は伊豆諸島に大きな爪痕を
残して去った。

残暑が厳しいと思っていれば、北風吹いて
急に肌寒くなり、寒暖差が大きい。

猛暑が長かった今夏、身体が暑さに慣れて
20℃前後で寒く感じる。

稲を刈り取った田圃は黄色と化し、
短い秋がきた事をつくづく思う。

小川を流れる水の瀬音に胸寂しく、
この町と、もう少しで別れなければならない。

何時もの散歩道、温泉旅館があり、
其処を曲がれば高齢者施設が有る。

一、二年で沖縄行きは終わりにしたい。
と言っても私は沖縄に永住したいと、
常に考えている。

しかし、一生一人で生活出来るのか、
親戚等は無く、住む場所が不便な町である。

以前、昼は会社員、夜は友達の料亭の
手伝いを依頼され、午前零時迄働いた。

何の苦もなく生き生きと楽しく仕事を続けたが、
若さが有ったからだと思う。

今は厚生年金、厚生年金基金と伴侶から
少ない月給を頂き、経済的には生活出来る筈。

伴侶は静岡県に永住したい希望を持ち、
沖縄永住になれば別居しなければならない。

物騒な世の中、働いても安い賃金、ミシン刺繍と
和裁が少し出来るが、これからは人生を
私なりに楽しく生きてゆきたい。

伴侶は昔から好きなように自由にさせて居る。
「出て行け!」一度も言われた事はない。

寂しい二十五年間だった。
でも何処の妻でも我慢して耐えて居るのでは。
私は古い考えの人間、女である。

その時、その時に決めれば良い。
夜が長くなり、午後5時過ぎれば
とっぷりと日が暮れる。

目ざとく遊んでいた小鳥達も山へ帰って行く。
庭の柿の実が赤く色づき大きく生った。

山柿が 鈴生り重し 枝の先 sakura
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