「鐘楼」
<<日本>>--松江--


これは寺院の中にある鐘楼ではない。

何と我々が宿泊した玉造温泉の旅館、長楽園の玄関横にある鐘楼なのである。

この旅館が、如何に古くから存在し、創業140年の格式の有る旅館である事を、窺い知る事が出来る。

更に玄関を入ったロビーには、明治時代に西洋に留学した有名な画家の絵や、陶芸品や書などがずらりと展示してある。

日本一だと言う男女混浴の露天風呂は、玄関横の長い回廊を渡った所に有るが、宿泊した夜は雨が降っており、夜遅いことも有り、露天風呂に婿さんと一緒に入った時は、入浴客は我々二人だけであった。

湯に浸かっている時は寒くないが、湯から出た時の脱衣所は吹き抜けであり、とても寒かったのを今でも記憶している。

翌朝のチェックアウト時に、ホテルの従業員がこの鐘楼の前で、我々の記念写真を撮ってくれたのであった。

大晦日には、宿泊客が自由にこの鐘楼で、除夜の鐘を突くことであろう。