「戦艦ミズーリ号⑤」
<<ハワイ>>--オアフ島--


戦艦の司令塔の近くに展示されているショッキングな写真。

この場所には、太平洋戦争に参加したミズーリ号の歴史が、写真で展示されている。

1945年4月11日、沖縄戦において日本のゼロ戦一機が、ミズーリ号の左舷に体当たりした様子である。
良く見ると、写真の左上に、衝突直前のゼロ戦が写っているのがお分かりいただけるであろう。

特攻機の体当たりを受けても、艦は左舷が少しへこんだ位であった。

日本の特攻隊員の遺体は、速射砲の近くに飛び散ったので有るが、その遺体を艦長の命により、手厚く水葬の礼に施している様子を、下の4枚の写真で現している。

激戦の最中でも、こうした戦闘の有様を報道カメラマンが撮影している所に、日本とアメリカの余裕の差が有ったように思えてならない。

この特攻機は戦争も終盤に来て、爆装もせずに体当たりだけを目的に突っ込んだのであろうか。

巨大な戦艦から見れば、まるでトンボ位にしか見えないゼロ戦には、所詮叶う相手ではなかったように感じてならない。

こうして65年前の日本が桜満開の時期に、若くして散って行った、当時の日本の若者達に、思わず合掌したい気持ちになったものである。