「秋空の下を」
<<日本>>--川越--


雲ひとつ無い秋空の元、太陽を一杯に浴びて山車がやって来た。

この山車は県指定の重要文化財、六軒町の「三番叟」の等身大の人形が乗る山車である。

山車の原型が出来たのは、明治二十一年に遡る。

屋台で踊っているのは、ひょっとこであろうか、動作がおどけているのが面白い。

家の屋上から祭りの様子を眺めているのは、見事な蔵造りの家の所有者、松崎スポーツのご主人だろうか。

川越の山車は全部で29台有るが、全てが勢揃いするのは、十年に一度の例大祭の時である。

今年曳き回された山車は15台であり、この山車は去年は出なかったので、祭りに詳しい人は、この写真が今年撮ったものだと分かるだろう。

今年の祭り本番の日も、快晴に恵まれ、半袖のポロシャツでも汗を掻く陽気であった。