「そ~れ」
<<日本>>--川越--


停止していた山車が、先触れの合図で動き出した。

川越祭りの山車を曳く掛け声は、「そ~れ」である。

先触れの前には拍子木を打つ先導者が居り、その後に街の名をかざした高張り提灯を持つ若衆、稚児行列と続く。

お稚児さんの中にはまだ乳幼児で、衣装を着せられてママに抱かれている子も居る。

山車を曳く曳き手衆はその後に居るから、山車はまだはるか遠方である。

矢張り秋祭りは、快晴の元での開催の方がはるかに気分は高揚する。

今年の本番の日の天候も、夜まで快晴で盛り上がり、参加する方も観衆も、この一大イベントを満足した事であろう。