「織物工房④」
<<インド>>--サールナート--


完成した大きな絹の織物。

実に繊細な布地である、どうしてあの粗末な機織機から、こんな細かく綺麗な模様が生まれるのか、実に不思議である。

まるで染色した図柄のような精密さだが、裏も表も同じような図柄が確認出来るから、紛れも無く織物だという事が分かる。

これだけの大きな布を織り上げるのに、一体どのくらいの日時が掛るのか、これも説明を受けたようだが、分からず仕舞いだった。

絹織物は見る角度や光線の具合によって、色が微妙に変化するから、見ていて飽きないのである。