「巡行を待つ」
<<日本>>--川越--


氷川神社例大祭の市内巡行の花形として蓮台に乗る姫の姿。

この女性は、文政3年に描かれた氷川神社に収納されている巡行絵巻の中に出てくる皇女とされている。

その名は斎姫(いつきひめ)と呼ばれ、伊勢神宮の祭神に仕える未婚の姫であり「いつきのみや」とも呼ばれる。

この姫に扮した女性は毎年変わるが、きりりとした姿が、あでやかな衣装と相まって適役のような気がした。

脇に居るのは姫を補佐する巫女さんである。

この蓮台は氏子たちによって担がれて巡行するが、身じろぎもせずに数時間過ごすのはかなりの重労働ではないかと、余計な心配をした。