「心頭を滅却すれば…」
<<日本>>--川越--


この年齢で、果敢に火渡りに挑戦する老婦人の姿。

甲斐恵林寺の快川和尚が言った「心頭を滅却すれば火もまた涼し」の心境で、このご婦人は火渡りにチャレンジしたのであろうか。

彼女を支える山伏も、女性を抱え煙に捲かれて、いささか苦しそうである。

肝心のご婦人は、お札を持ち杖を突きながらの火渡りで、見ているこちらが痛々しく感じられ、はらはらしたが、無事渡りきる事が出来てほっとした。

人間が、何かを是非やり遂げたいと言う強い信念は、日頃の日常生活を超越して、思わぬ力を発揮するのかもしれない。