「それぞれの思いで」
<<日本>>--川越--


お札とご両親らしき写真を首から下げて、必死に火渡りにチャレンジする女性の姿。

火渡りをする人の中には、興味本位や肝試しに参加する人も多いだろうが、中にはこの女性のように、何か謂れがあって参加する人も居るのだろう。

山伏に助けられながら、果敢に火渡りに挑戦する姿は、他界されたご両親か、あるいは今まで参加していたが、来れなくなった両親に代わって、参加しているように思える。

硬く手を握り締めて歩むけなげな姿に、彼女の代になって、更に家内安全を祈る姿が感じられて、思わず確り思いを遂げて欲しいと、応援したくなった。

こうしてそれぞれの人たちが、火渡りに参加する訳は、何か理由が有るように思われてならなかった。