「あるカップル」
<<日本>>--川越--


古着を色々と手にとって、選択しているカップルに出会った。

和服姿の美男美女の様子から、テレビか映画のロケ風景かなとも思ったが、二人を取り巻くスタッフなども見当たらず、全く二人だけでこの蚤の市にやって来たようであった。

この出で立ちから推測するに、彼らは卒業式を終えた後、此処に立ち寄ったのであろうか。

しかし女性の袴姿は分かるとして、男性の羽織袴スタイルが、何とも気になった。

今では大学の卒業式に、男性も和服姿で臨むのであろうか。

それはさて置き、こんな二人の様子と周りの古物が巧くマッチして、まるで大正時代にタイムスリップしたかのような光景であった。