「フラメンコ④」
<<スペイン>>--マドリッド--


踊りとギターとカンテ(歌)が一体となった迫真の踊り。

ギタリストや歌手は、ダンサーの踊りに合わせて演奏し、歌うのである。

通常フラメンコの曲や歌には、楽譜が有る訳ではなく、その場の雰囲気で演奏し、歌うのが常である。

だからダンサーが迫真の演技で踊ると、それに連れてギターや歌も熱気を帯びるのである。

フラメンコを踊る人々は、嘗てはヒターノと呼ばれる貧しい遊牧民が、生計を立てるために大道で日銭を稼ぐために踊られたのである。

しかし今では、スペインのアンダルシア地方の代表的な舞踊となった。

それらの遊牧民の人々をジプシーと呼ぶ人も居るが、現地ではヒターノ(女性はヒターナ)を卑下する言葉として、禁句である。


(注)
BGMは嘗て一年間放映されたBSスペインテレビ映画「カサンドラ」(愛と運命の果てに)の主題歌である。
主人公は、ヒターナである若くて美しいフラメンコダンサー、カサンドラの逆境の中で悲しくも強く生きていく姿を描いた大作である。