「受難の門」
<<スペイン>>--バルセロナ--


今まで載せていた誕生の門の正反対の側にある、受難の門の上部の光景。

塔の東側に有る朝日の当る誕生の門の彫刻と比較して、こちらに刻まれたキリスト受難の像は、かなり抽象的な色合いの濃い彫刻である。

最初この像を見た時、まだ制作中なのかと思ったが、どうやら完成品のようである。

十字架に張り付けられたキリストの顔などは、唯の四角い箱のようであり、体系なども実に荒々しく、現実の肉体とはかなり掛け離れているようである。

キリストの下に描かれている顔の像は、まるでエィリアンのようであり、何を意味しているのか分からない。

誕生の門の写実的な彫像群とは、大きく掛け離れている印象を受けるのである。

恐らく作成された時の、彫刻家も年代もかなり違うのではないだろうか。

彫刻家と言えば、以前テレビで紹介されていたが、日本でただ一人、此処のサクラダ・ファミリアの彫刻に参加している外尾悦郎氏は、誕生の門の6体の楽器を奏でる天使達を担当したのだと聞いた。