「パールヴァティの石像」
<<インド>>--ヴァラナシ--


こちらはシヴァ神の妃であるパールヴァティの石像である。
手に持って奏でている楽器は、ヴィーナと言い、日本では琵琶と呼ばれている。

琵琶の語源が、こんな所から来ている事も、興味深い。

色が白く、ふくよかでつやつやした感じを表現するのに、白大理石を使っている所が心憎い。

この妃の別名をヒマヴァーティと呼ぶ。

意味はヒマラヤの娘という事であるから、シヴァ神はヒマラヤから妃を迎えたことになる。

ちなみにシヴァ神の長男は、象神ガネーシャで白象の形をしており、次男は軍神ムルガンであるという。

これで今まで載せた石像たちの意味が得心出来たと思う、すなわち最初に載せたシヴァ神と並んで安置されていた白象は、彼の息子なのである。