「見詰める目②」
<<インド>>--デリー--


建物の中で作業をしながら、じっとこちらを見詰める男性二人。

昨日の男の子達の背景の家の中に居た、この男達の写真に気付いただろうか。

どうやら彼等は、自分の家を自分達の手で、修復しているらしい。

子供達をビデオを撮っている間、ずっと作業の手を止めて、私と子供達の様子を眺めていたのである。

この目付きの鋭い男は、どうやら車の窓ガラスを叩いた、反抗的な男の子の父親のようである。
アラムさんが何か叫んだ時、彼もまた男の子に何か言ったからである。

この親にしてこの子あり、ほとんどのインド人は、我々に対して好意的であるが、全ての人間がそうであるとは限らないようである。