「店先」
<<エジプト>--ルクソール--


再びルクソール神殿の裏にある、モハメッド・アブ・バザールの夜店の光景。

この絨毯屋の露天は、店先の展示品の裏に、この店の店内が有り、店の前に商品を並べることによって、客の目を引くようにしているのである。

私がお土産にソファー・カバーを買ったのも、このような店であった。

それぞれの店が工夫を凝らして客引きをする様子は、日本では見ない光景だけに興味深く、その雰囲気が癖になって、二晩もこの市場に出掛けて行ったものである。

様々なエジプト独自の音楽が店先に流れ、この地方特産の香辛料を売る店の匂いがあたりに漂う雰囲気は、異国に居るのだなと言う感覚を強烈に感じさせるのである。

婿さんは背が高いので、彼の足に合う特大の靴などが日本ではあまり売られていないのだが、此処では彼の足に合う大きなサンダルが売られていて、その値切り交渉に夢中だったのには笑ってしまった。