「求愛」
<<エジプト>--ルクソール--


地下40メートルの、王家の墓の中にある極彩色の壁画。

ルクソール西岸の王家の谷の中には、様々な古代エジプトの王たちや貴族たちの墓が、地下深くに点在している。

これはその墓の中の一つの玄室の周囲に描かれている壁画である。

紀元前3000年の太古の墓の壁画が、このように鮮やかに現存している理由は、湿度が極端に低いエジプトの砂の中の奥深い地質によるところが多いとされている。

それにしてもこの絵の何と微笑ましい描写であることか、コプラの冠を被っており顎髭を付けているところから、若い王であることは間違いないが、頭に羽根飾りを挿した王妃と思われる女性に、愛の言葉を打ち明けているような仕草をしている。

周りに描かれたヒエログリフ(古代エジプトの象形文字)が読めれば、さらに詳しくこの絵を読み解くことが出来るのだが、残念ながらガイドを連れないフリー旅では、この絵を見て推測するのみである。