「めらめらと」
<<日本>>--川越--


濛々たる煙の後は、炎が勢い良く立ち上り始めた。

煙から炎に変るまでは、ほんの数分しか掛らなかった。

うず高く詰まれた生木が、こんなにも良く燃え上がるものかと感心した。

山火事などの映像を見ても、生木がどうしてこんなに火勢を増して燃えるのだろうかと思ったものだが、この燃え盛る炎を見て納得せざるを得なかった。


樹木には、木の種類も拠るのだろうが、水分だけでなく、油分も有るに違いないと、この時感じたのであった。


この炎のお蔭で、この日は寒い一日であったが、体が芯から温まって、寒さを感じなかった。