「田の神」
<<インドネシア>>--バリ島--


田圃の畦道のあちこちに点在している石塔のアップ。

バリ島の人々は、田圃にも田の神様が居て、稲の育成を見守っているのだと、固く信じている。

田圃だけでなく、この自然界には、様々な神が居て、人の生活はそれらの神々に守られて生きていられるのだと、バリ・ヒンズー教の教えを小さい時から教え込まれている。

だから、どんなに高度な教育を受けた人でも、神への信仰は生活の一部として守られていると言っても過言ではない。


しかし、キリスト教やイスラム教のように、神として存在する唯一神とは違い、自然界の様々な動植物が神の化身として崇められているのだから、その信仰心は極めて穏やかで、温和なのである。