「バロン・ダンス②」
<<インドネシア>>--バリ島--


成獣バロンと猿の掛け合い場面。

バリ・ヒンズー教の叙事詩、ラーマ・ヤナの物語の中には、コミカルなギャグの場面が幾つか有る。

これは登場した猿が、バロンを相手にして、バナナを美味しそうに食べる様子をバロンに見せ付けているのである。

そして、それをバロンが食べようとすると、すかさず猿が、あっち向いてホイの仕草で、食べさせない動作をするのが、観客の笑いを誘うのである。

他愛も無い掛け合い漫才であるが、バロンを操る縫いぐるみの中の2人の人間と、猿に扮した人間の動作のタイミングが実に上手く合って、見るものを感心させるのである。