「寸光」
<<インドネシア>>--バリ島--


仏塔の屋根に沈む太陽が、上部の二段目の屋根の間に差し掛かった時の光景。

塔の間から垣間見る光も、また美しい光陰である。

きらりと光る太陽の鋭さは、眺めている私の目を、鋭く射るような感じである。

カメラでこの光を撮ると、多重レンズの内面の径筒に反射して、美しい幾何学模様が出現する。

これは人間の肉眼では捉えることの出来ないシーンであり、直接太陽光をカメラに取り込んだ時に発生する虹彩である。