「玄宗皇帝と楊貴妃の寝所」
<<中国>>--西安--


西安の東門を出て30キロ、山の麓にある華清池の中の、玄宗皇帝と楊貴妃が閨を共にした寝所である。

流石に皇帝の寝所ともなると、その規模も半端ではない。

此処華聖地は、温泉が出ることから、都の王宮を離れて、玄宗皇帝が保養のために使用した温泉郷であるが、栄華を誇った最盛期には、絶世の美女楊貴妃と、蜜月を過ごした場所としても知られている。

しかし若くてあまりにも美しい楊貴妃を、皇帝が寵愛し過ぎたために、側近の部下の讒言に会い、楊貴妃は幽閉の身となり、若くしてこの世を去ることになる。

正に美人薄命とはこのことを言うのであろう。

北京では、京劇で楊貴妃が一人寂しく、次女や侍従たちにかしずかれながらも、皇帝を思い毎夜酒におぼれる哀れな舞台の一幕を見たのであった。